埼玉県でバイクの運転免許を取得しようとした場合、どのような方法や手順で取得すればよいのでしょうか。この記事では、埼玉県でバイクの免許を取得する方法や免許取得の条件、注意点を解説します。埼玉県でバイクの免許を取得しようとしている方は参考にしてみてください。
目次
バイクの免許はどのようにして取得する?
バイクの運転免許を取得する方法には、指定自動車教習所(以下、教習所)に通う方法と免許センターで試験を受けて免許を取得する方法があります。では、それぞれの特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
教習所のメリット・デメリット
教習所に通ってバイクの免許を取得する場合は、安全運転の技能や知識を詳しく学ぶことができます。また、免許センターでの試験の一部または全部が免除されることも特徴です。
ただし、運転免許取得までに費用と時間がかかることがデメリットとなります。教習所に通ってバイクの免許を取得する方法は、初めて運転免許を取得する方や運転に関する技能を詳しく学びたい方などにおすすめの方法です。
免許センターで試験を受けるメリット・デメリット
免許センターで試験を受けてバイクの免許を取得する(一発試験)場合、上手くいけば、教習所に通うのと比較して、少ない費用と時間で運転免許を取得することができます。
ただし、試験に不合格となった場合、何度も免許センターに通わなければなりません。そのたびに手数料や交通費が発生するため、過去にバイクの運転をしていた方や安全運転に自信がある方におすすめの方法となります。
バイクの免許を取得するための条件
埼玉県の免許センターでバイクの免許を取得するためには、年齢などの条件を満たさなければなりません。埼玉県警によると、バイクの免許を取得できる条件は次のとおりです。
【受験資格】
- 埼玉県内に住所のある方
- 大型自動二輪免許:年齢が18歳以上の方
- 普通自動二輪免許:年齢が16歳以上の方
- 新たに運転免許を取得しようとする方で、過去に免許の取消処分を受けたことがある方、および、取消処分に該当していたにもかかわらず、免許を失効してしまった方は、受験前1年以内に「取消処分者講習」を受けていなければ受験できません。
(埼玉県警より)
上記のように、バイクの種類ごとに運転免許を取得できる年齢条件が異なります。そのため、学生であっても条件を満たしていればバイクの免許を取得することが可能です。
学生がバイクの免許を取得する際の注意点
前述した通り、年齢などの条件を満たせば、学生でもバイクの免許を取得することができます。ただし、学校の校則は学校ごとに異なるため、バイクの免許を取得してもよいか免許取得前に確認しておきましょう。なお、埼玉県では、高校生のバイクの利用を禁止する「三ない運動(免許を「取らない」「乗らない」「買わない」の3つを提唱する社会運動)」が廃止され、高校生でもバイクの免許を取得しやすい環境になっています。
ただし、バイクで通学できるかどうかは、それぞれの学校によって規則や基準が異なるため、バイクの免許を取得できたからという理由で必ずしもバイク通学ができるとは限りません。そのため、免許取得やバイク通学については、それぞれの学校で確認してください。
バイクの免許取得にかかる費用
バイクの免許を取得する際にかかる費用は、教習所に通う方法と免許センターで試験を受ける方法(一発試験)で異なります。ここからは取得方法ごとに費用を解説します。
教習所に通う場合
教習所に通ってバイクの免許を取得する場合の費用は、所持免許やバイクの種類によって異なります。おおよその費用は次のとおりです。
【普通自動二輪免許】
- 普通自動二輪(免許なし):20万円程度
- 普通自動二輪(普通自動車免許あり):15万円程度
- 小型限定普通自動二輪(免許なし):15万円〜20万円
- 小型限定普通自動二輪(普通自動車免許あり):10万円〜15万円
【大型自動二輪免許】
- 免許なし:25万円〜30万円
- 普通自動車免許あり:15万円〜25万円
上記の教習料金はあくまでも目安となります。教習所ごとに入校できる条件や教習料金が異なりますので、詳しくは各教習所に問い合わせて確認してください。
免許センターで試験を受ける場合
免許センターでバイクの免許にかかる試験を受けるときは、6,100円の費用がかかります。なお、普通自動二輪と大型自動二輪のどちらも手数料は同じです。費用の内訳は以下のとおりとなります。(2024年9月現在)
【免許センターでの受験費用の内訳】
- 申請手数料:2,600円
- 車両使用料:1,450円
- 免許の交付手数料:2,050円
免許センターでの試験に合格した後は、指定自動車教習所で取得時講習を受講します。大型二輪車講習(12,450円)または普通二輪車講習(12,000円)と、応急救護処置講習(4,200円)を受講します。これらの取得時講習を受講しなければ、免許証は交付されません。なお、講習の一部または全部が免除される方もいますので、申請の際に免許センターの係員に講習について確認してください。
免許取得までの流れ
運転免許を取得するまでの流れは、教習所に通う場合と免許センターで試験を受験する場合で異なります。ここからは、それぞれの免許取得までの流れを解説します。
教習所に通ってバイクの免許を取得する場合
教習所に通ってバイクの免許を取得する場合の流れは次のとおりです。
- 教習所に入校
- 第1段階の技能教習と学科教習を履修(学科免除の場合は技能教習のみ)
- 第1段階みきわめ
- 第2段階の技能教習と学科教習を履修(学科免除の方は技能教習とセットの学科1時間のみ受ける)
- 第2段階みきわめ
- 卒業検定を受験
- 卒業証明書を受け取る
- 免許センターで運転免許試験を受験(学科免除の方は適性試験のみ)
- 学科試験合格後に免許が交付される(学科免除の方は適性試験後)
バイクの免許取得にかかる教習時限数は、バイクの種類や保有免許によって異なります。バイクの免許取得にかかる教習時限数は以下のとおりです。
普通自動二輪免許 | ||
取得する免許の種類 | 技能教習 (最短時限数) |
学科教習 |
普通自動二輪 (免許なし) |
19時限 | 26時限 |
普通自動二輪 (普通自動車免許あり) |
17時限 | 1時限 |
AT限定普通自動二輪 (免許なし) |
15時限 | 26時限 |
AT限定普通自動二輪 (普通自動車免許あり) |
13時限 | 1時限 |
小型普通自動二輪 (免許なし) |
12時限 | 26時限 |
小型普通自動二輪 (普通自動車免許あり) |
10時限 | 1時限 |
AT限定小型普通自動二輪 (免許なし) |
9時限 | 26時限 |
AT限定小型普通自動二輪 (普通自動車免許あり) |
8時限 | 1時限 |
※技能教習は最短時限数であり必ず最短時限数で卒業できることを保証するものではありません。
大型自動二輪免許 | ||
取得する免許の種類 | 技能教習 (最短時限数) |
学科教習 |
大型自動二輪 (普通自動二輪MT所持) |
12時限 | 0時限 |
AT限定大型自動二輪 | 9時限 | 0時限 |
※技能教習は最短時限数であり必ず最短時限数で卒業できることを保証するものではありません。
免許センターで試験を受験してバイクの免許を取得する場合
免許センターで試験を受験してバイクの免許を取得する場合の流れは次のとおりです。
- 免許センターの受験日時を確認
- 受験の予約をする
- 試験を受ける
- 合格したら講習の受講について確認する
- 必要に応じて指定自動車教習所で取得時講習(大型二輪車講習または普通二輪車講習と応急救護処置講習)を受ける
- 免許センターにて免許の交付を受ける
免許センターで試験を受けてバイクの免許を取得する場合、取得時講習を受講しなければならないパターンがあります。講習の受講については、保有免許などによって異なるため、免許センターで講習の受講についてしっかり確認しておきましょう。
埼玉県でバイクの免許を取得しよう
バイクの免許は、条件を満たしていれば取得することができます。免許取得までにかかる時間や費用は、教習所に通う場合と免許センターで試験を受ける場合によって異なるため、どちらの方が良いのかしっかりと考えてから免許を取得しましょう。
初めて運転免許を取得する場合やバイクの運転に不慣れな場合は、安全運転のプロがしっかりと運転を教えてくれる教習所に入校してバイクの免許を取得することをおすすめします。埼玉県でバイクの免許を取るなら、プロの指導を受けられる指定自動車教習所で取得しましょう。