エコドライブを取り入れた新規運転免許取得者向けの教習「楽エコ教習」を2008年より実施している指定自動車教習所ファインモータースクール (株式会社臼田、本社:埼玉県さいたま市、代表取締役:臼田 和弘、048-641-7185)は、入校生・在校生を対象に、エコドライブを基軸とした環境教育プログラムを企画・開発し、2015年10月より一部を試験運用してきました。このほどエコドライブ推進月間にちなみ11月22日より正式にプログラム提供を開始します。
これにより、年間約2,500人の免許取得者に対して環境教育を行うことが可能となります。入校から卒業までの間に、地球温暖化をはじめとする環境問題の現状と課題、エコドライブの特徴や効果などについて体系的な情報を提供することで、クルマを使用することによる環境への影響を学び、エコドライブの必要性を理解してもらいます。そのことで教習生が教習所を卒業してからも、エコドライブの実践を続け、エコドライブの大切さを他者に語れるようになることを狙っています。
【導入の背景】
ファインモータースクールの調べでは、エコドライブは一般に、やり方や効果がわからないなどの知識不足や、難しい、面倒である、周囲に迷惑だ、短距離では効果がないなど多くの誤解があることがわかっており、これが普及を妨げる一因になっていると想定されます。そこで、これらの誤解を解き、エコドライブを普及させるためには、実際に体験した方による口コミなどの草の根的な活動が重要だと考えます。しかし、従来では学科教習、技能教習の全てにエコドライブの要素をちりばめるという統一された教習カリキュラムにより、あまりにも無理なく自然にエコドライブが身につき、教習生自身がエコドライブを身につけたという自覚を持たないまま卒業していました。そこで、教習生への自覚を促すため、環境教育プログラムを導入することとしました。
【環境教育プログラムの詳細】
プログラムは、ファインモータースクールが教習生に対して、教習以外の説明時間を有効活用して実施します。入校から卒業までに５回のタイミングで、その都度、教習段階に適した内容で行います。教習生は主に18歳〜22歳の高校生、大学生が8割を占めていますので、その年代の方にわかりやすい表現、イラスト、動画等を使います。
（導入時期と主な内容）
11月22日~②教習開始前（教習説明会）
エコドライブ教習とその効果、公的機関などからの評価
11月22日~⑤卒業式
地球温暖化問題、対策としてのエコドライブ、その効果
12月11日~①入校手続時
エコドライブの安全性・環境面・経済面の効果について
ファインモータースクールの環境への取り組み
12月11日~③学科教習開始時（学科1）
地球温暖化の現状とエコドライブの必要性、エコドライブとは
12月20日~④2段階開始時（仮免許・2段階説明会）
教習中の燃費計測について
ファインモータースクールでは、通年で地域イベントでの環境ブース設置や小学校の社会科見学、中高生の職場体験などを通じてエコドライブの啓発を行っています。また教習料金の一部をNPO法人へ寄付し、森づくり活動を支援すると同時に、森づくり体験イベントを行うなど、参加者にエコドライブの必要性を理解してもらうための教育を実施しています。今後もエコドライブを基軸とした環境教育や関連する情報発信を行い、エコドライブの普及に努めます。
