新着のお知らせ お知らせ・コラム

スマートフォンのながら運転のリスクと防止対策

2025.1.27 COLUMN

今や欠かすことができないデバイスとなったスマートフォン。性能の進化により、通話やメッセージの送受信だけでなく、ウェブサイトや動画を閲覧したり、ゲームをしたり、ナビとして利用したりするなど、さまざまな場面で使える便利なツールとして常に持ち歩くことが当たり前となっています。

また、車の運転席周辺やバイクのハンドルまわりにホルダーを取り付けて、ナビゲーションとして使ったり、仕事に必要な情報をリアルタイムで収集したりする人も見かけるようになりました。

さまざまな場面で使える便利なスマートフォンは、利用方法を間違えると危険を招くことがあるため、使い方には気をつけなければなりません。この記事では、スマートフォンのながら運転が危険な理由や防止方法について解説します。

スマートフォンだけではない!ながら運転になる行為とは?

スマートフォンに代表される“ながら運転”が危険な理由は、画面を注視(じっと見てしまう)してしまい、わき見運転および前方不注意になってしまうためです。

そのため、携帯電話を使用したながら運転は交通違反となります。警視庁が公開している交通違反一覧を見てみると、「携帯電話使用等(交通の危険)」と「携帯電話使用等(保持)」の2つがあります。携帯電話などを手に持って通話や画像をみていると交通違反として、取締りを受けます。。

携帯電話を使用しながら運転することは、重大な交通違反とされています。それぞれの交通違反の点数や反則金などは以下のとおりです。

  • 携帯電話使用等(交通の危険)
    • 違反点数:6点
    • 反則金:適用なし(裁判によって下記の刑罰が科される。)
    • 罰則:1年以下の懲役または30万円以下の罰金
  • 携帯電話使用等(保持)
    • 違反点数:3点
    • 反則金:18,000円(普通車)
    • 罰則:6月以下の懲役または10万円以下の罰金

このように携帯電話使用による交通違反には厳しい罰則が設けられています。わずかな時間のながら運転で、点数が加算されたり反則金を納める事態に陥らないよう運転するときは運転に集中しましょう。

 

ながら運転が死亡事故につながるケースもある

令和元年12月、法律改正により、携帯電話を使用した、ながら運転に対しての罰則が強化されました。

携帯電話を使用した、ながら運転に対する罰則が厳しくなったものの、未だ多くの交通事故が発生しております。警察庁が公開している携帯電話使用等が原因となった交通死亡事故件数・重傷事故件数を見ると、罰則が強化された翌年(令和2年)は、携帯電話使用等が原因の事故は大幅に減少しています。

しかし、法律改正から時間が経つにつれて、携帯電話使用等が原因となった事故は増加傾向にあります。昨年(令和5年)においては、法改正以前よりも、多くの事故が携帯電話使用等により発生してしまいました。下記の推移からも携帯電話等を使用した“ながら運転”の交通事故件数が増えていることが明らかです。

警察庁 交通事故の特徴について(令和5年)携帯電話使用等による死亡・重傷事故件数の推移】

  • 令和元年(2019年):105件(死亡事故:28件、重傷事故:77件)
  • 令和2年(2020年):66件(死亡事故:12件、重傷事故:54件)
  • 令和3年(2021年):77件(死亡事故:15件、重傷事故:62件)
  • 令和4年(2022年):88件(死亡事故:19件、重傷事故:69件)
  • 令和5年(2023年):122件(死亡事故:25件、重傷事故:97件)

 

スマートフォンを使用中に車が進む距離は思っている以上に長い

画面を注視したり前方の交通状況から目を逸らしたりした場合に、ながら運転や、わき見運転と言われます。

道路交通法上においては、何秒以上見続けると「注視」であるという規定はありませんが、、仮に2秒間スマートフォンを見たとして、車はどのくらいの距離を進むのでしょうか。

【時速別2秒間で車が進む距離】

  • 10km/h:約5.6m
  • 20km/h:約11.1m
  • 30km/h:約16.7m
  • 40km/h:約22.2m
  • 50km/h:約27.8m
  • 60km/h:約33.3m

(※時速を秒速に変換し、1秒間に進む距離を算出してから2秒を乗じたもの)

 

こちらを見ると、わずか2秒で時速の半分の数値ほど進んでいることがわかります。たった2秒で車は別の場所に移動し、交通状況も変わってしまいます。時速20キロメートルであっても、約11.1mも進んでしまい、この距離を例えると大型のトラックおよそ1台分です。

わき見運転や前方不注意が、いかに危険かということがわかるのではないでしょうか。

前方の交通状況から目を逸らしたりした場合、歩行者の横断に気づかなかったり、前車への追突や、信号が変わっていることに気づかなくなる場合があります。これらの理由から、ながら運転、わき見運転・前方不注意は非常に危険な行為なのです。たとえ、1秒であっても絶対に止めましょう。

 

ながら運転をしないためにできること

ながら運転によってヒヤッとする場面に遭遇したり、交通事故を起こしたりしないためには、あらかじめ対策しておくことが重要です。

具体的には、スマートフォンの通知が運転中にわからないようにしておくということが挙げられます。スマートフォンの通知は、主に音・振動・画面表示の3つです。これらをシャットアウトすることが運転に集中するための方法といえるでしょう。サイレントモードにして画面が見えないようにしておくことが、ながら運転やわき見運転・前方不注意の防止策として有効といえます。

もし、スマホナビを車のモニターと連動させている場合やホルダーにスマートフォン本体を取り付けてスマホそのものをナビ代わりにしている場合は、通知が来ても気にしないという習慣をつけましょう。。

また、スマートフォンをナビとして利用する場合は、スマートフォンをじっと見続けてルート確認することがないよう注意しなければなりません。

どうしても走行中に詳しいルートを確認したくなった場合は、安全な場所へ停車してから、ルートや進行方向を確認するようにしましょう。

走行しながらルート全体を把握しようとすると、わき見運転になったり、前方不注意になったりする可能性があります。事故を起こしてしまうと決して取り返しがつきません。最も安全な方法でルート確認やナビの設定をしましょう。

 

スマートフォンが気になっても運転中という自覚と責任を持つことが大切

運転中に、スマートフォンの音・振動・画面表示が気になってしまうことはあります。しかし、運転中は運転に集中しなければなりません。一瞬だけ画面を見ようとしても、スマートフォンを手に取ったり、文字や画像を認識したりするまでに、最低でも数秒の時間がかかるでしょう。

この数秒が命取りとなり、交通事故や死亡事故を起こしてしまう可能性があることが、記事内で紹介した警察庁の統計データによって示されています。

ながら運転は、人の命を奪ってしまう可能性がある危険な行為であることを再認識し、運転中は運転に集中しましょう。交通事故は、一瞬にして被害者の人生を変えてしまうものだからです。

お気軽にお問い合わせください

上尾校
0120-45-7112
西大宮校(旧指扇校)
0120-05-6553

【営業時間】
平日 8:30 - 20:00 / 土日祝 8:30 - 19:00
※休校日は留守番電話にて承り、
後日お返事をさせていただきます。

埼玉県公安委員会指定の自動車教習所であるファインモータースクールは、1962年に創立した埼玉県にある自動車教習所です。本サイトでは、ファインモータースクールの特長、各校施設のご案内、車の免許の料金、車の免許プラン、バイクの免許の料金、バイクの免許プラン、準中型免許の料金、準中型免許のプラン、など車種別に免許の詳しい情報を掲載しております。そのほかにも、教習スケジュール、お申し込みの流れ、大宮校、上尾校、西大宮校(旧指扇校)のアクセス方法、無料送迎バス、卒業生の声など免許の情報を幅広くご案内しています。埼玉県、さいたま市西区、さいたま市北区、さいたま市大宮区、上尾市、指扇、北本、桶川、蓮田、白岡、伊奈で免許を取るならぜひファインモータースクールへお越しください。