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高齢者講習を受けよう!受講の対象者や流れを解説

2024.10.3 NEWS

高齢者講習は、70歳以上の高齢ドライバーが運転免許を更新する際に受ける講習です。

この記事では、どのような講習なのか、受講までの流れや講習の内容などを解説します。

*本記事は2024年8月時点の内容です。

 

 

高齢者講習とは?

まず、高齢者講習が義務化されている理由や対象者などについて解説します。

高齢運転者が免許更新時に受講する講習は、安全運転を続けるために義務付けられている講習です。

高齢運転者はベテランのドライバーであるものの、加齢に伴う身体機能(視力、体力、記憶力、判断力など)の変化により、若い頃と同じように運転できない場合があります。

この加齢による身体能力の変化を自覚し、身体の変化に応じた安全運転をしてもらうために免許更新時に講習があるのです。

講習の対象者は、70歳以上の方となります。

また、70歳〜74歳までの方と75歳以上の方では、講習を受けるまでの流れが異なります。

講習や検査のお知らせ(ハガキ)は、運転免許有効期間満了日(誕生日の1ヶ月後の日)の約6ヶ月前ころに届きます。

お知らせ(ハガキ)には、講習・検査の日時や場所が記載されていたり、講習・検査の予約をするよう書かれていたりするため、郵送で送られてくる更新のお知らせが届いたときは、早めに内容を確認しましょう。

 

高齢者講習の流れ


次に、高齢者講習の流れについて解説します。

 

70歳〜74歳の方

70歳〜74歳の方は、運転免許更新のお知らせが届いたら講習を受けて免許の更新となります。

一連の流れは次のとおりです。

  1. 更新のお知らせが届く(免許有効期間満了日の約6ヶ月前ころ)
  2. お知らせに記載されている日時と受講場所を確認し講習を受ける(免許有効期間満了日の6ヶ月前から受講可能)
  3. 免許の更新

 

75歳以上の方

75歳以上の方は、運転免許更新のお知らせが届いたら、認知機能検査を受けてから、講習を受講して免許の更新となります。

ただし、75歳以上の普通自動車対応の運転免許を保有している方のうち、免許有効期間満了日の直前の誕生日160日前の3年間のうちに、一定の違反歴がある方は運転技能検査を受検し、合格しなければなりません。

75歳以上の方は、更新のお知らせが届いたら、認知機能検査を受けて講習を受ける流れとなるのか、運転技能検査も受けなければならないのか確認しましょう。

なお、一定の違反歴がある方が受ける検査は、繰り返し受けることができます。

詳細については、講習を受講する教習所に問い合わせて確認してください。

では、講習の流れを解説します。

75歳以上の方は、免許有効期間満了日の約6ヶ月前に更新のお知らせ(ハガキ)が届き、認知機能検査(免許有効期間満了日の6ヶ月前から受けることが可能)を受けます。

この認知機能検査の結果次第でその後の流れが変わるため、ここからはパターン別に流れを確認していきましょう。

【違反歴がなく認知症のおそれがない場合】

  1. 認知症のおそれがない場合、講習の通知が届きます(お知らせが届くまで約1ヶ月)
  2. 講習を受けます
  3. 免許を更新します

 

【違反歴がなく認知症のおそれがある場合】

  1. 認知症のおそれがあると判断された場合は医師の診断等を受けます
  2. 診断の結果、認知症でないと判断された場合は、講習を受けた後に免許を更新します
    診断の結果、認知症であると判断された場合は、免許が取消となります

 

【違反歴があり認知症のおそれがない場合】

  1. 認知症のおそれがないと判断された場合は講習と運転技能検査を受けます
  2. 検査に合格した場合は免許の更新となります(運転技能検査は減点方式で採点され70点以上で合格)

 

【違反歴があり認知症のおそれがある場合】

  1. 認知症のおそれがあると判断された場合は医師の診断等を受けます
  2. 診断の結果、認知症であると判断された場合は、免許の取消・停止となります
    ※なお、高齢者講習を受講しようとする場所によっては認知機能検査より先に運転技能検査を受ける場合があります。運転技能検査を先に受けた場合は、運転技能検査合格後に認知機能検査を受けます

 

【違反歴があり運転技能検査に合格できなかった場合】

  1. 認知症のおそれがない場合は講習と運転技能検査を受けます
  2. 検査に合格できなかった場合は免許の更新ができません

 

高齢者講習の内容や所要時間など

講習では、講義・運転適性指導・運転指導が行われます。それぞれの概要は次のとおりです。

 

  • 講義:交通ルールや安全運転に関する知識を再確認します。指導員から運転に関する質問などを受けながら講義を受けます
  • 運転適性指導:動体視力・夜間視力・視野を測定し、検査結果に基づいた指導を受けます
  • 運転指導:車を運転して指導を受けます。また、定められた課題を運転し、運転に関する個人指導を受けたり、安全運転について学んだりします

 

講習の所要時間や手数料は、免許の種別によって異なります。

免許の種別等ごとの講習時間や手数料などは以下のとおりです。

免許の種別等 普通自動車対応免許
(運転技能検査対象者を除く)
二輪、原付、大特、小特のみ保有/
運転技能検査対象者
講習時間 2時間 1時間
手数料 6,450円 2,900円
講習内容および所要時間 ・講義(30分)

・検査器を使って行う運転適性指導(30分)

・教習所内(コース)運転指導(60分)

・講義(30分)

・検査器を使って行う運転適性指導(30分)

上記の一覧の通り、免許の種別などによって、講習の時間や手数料、講習の内容が異なります。

また、教習所内(コース)運転指導では、基本的な走行や日頃の運転の中で遭遇する場面を模した課題を行います。

なお、あくまでも運転指導であるため、運転技能検査のような採点および合否の判断はありません。

運転指導のときに運転する車は教習車となります。

そのため、乗り慣れていない車で、走り慣れていない教習所内のコースを走行することから、うっかりミスや道間違いなどをしてしまうこともあるかもしれません。

このようなミスがあったとしても、落ち着いて法令に従った運転、基本操作や走行をしていれば何ら問題はありません。

※実車指導の際にMT車を希望する場合は、講習を受ける教習所にMT車での受講が可能か確認してください

 

高齢者講習受講時の持ち物

講習を受けるときや検査を受けるときは、以下の持ち物を忘れずに持参してください。

  • 高齢者講習等受講通知書(講習のお知らせのハガキ)
  • 運転免許証
  • 講習/検査手数料
    ※免許の条件に「眼鏡等」などが付されている方や運転するときに眼鏡が必要な方は講習当日に必ず持参してください

 

安全運転を続けるための高齢者講習

高齢者が免許更新時に受ける講習は、安全運転を続けるために義務化されている講習です。

そのため、免許更新のお知らせ(ハガキ)が届いたら早めに内容・日時・場所を確認し、確実に受講するようにしましょう。

指定された日時に講習や検査を受けることができない場合は、ハガキに記載されている相談窓口に連絡して日時の変更をしてください。

なお、相談窓口は、月曜日〜金曜日の午前9時〜午後4時まで(年末年始および土・日・祝日を除く)となっています。

また、運転の継続・免許の更新をするか悩んだときは、家族や安全運転相談窓口(#8080)に相談してみてください。

周囲の人に運転を見てもらい、免許を更新して運転を続けても問題ないかチェックしてもらうと、思わぬことに気づくことがあります。

自分の命だけでなく、人の命にも関わる運転をこのまま続けるのか、別の選択をするのかは、最終的に自分自身で判断することになるものの、高齢者講習をきっかけに第三者の意見を取り入れた判断をするのも勇気ある行動の1つといえるでしょう。

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