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免許取りたての初心者が気をつけるべき運転のコツ
運転免許を取得したばかりの頃は、まだ運転に慣れておらず、緊張することが多いものです。安全に運転するためには、基本をしっかり押さえながら、日々の経験を積んでいくことが大切です。今回は、初心者ドライバーが特に気をつけるべき運転のポイントを詳しく解説します。
運転姿勢とミラー調整の基本
正しい運転姿勢は、長時間の運転による疲労を軽減するだけでなく、事故を防ぐためにも重要です。適切にシート位置の調整やミラーの調整を行うことで、安全運転の基盤を作りましょう。
正しい運転姿勢とミラーの調整ポイント
項目 | 調整のポイント |
---|---|
正しい運転姿勢 | 姿勢を正し、シートと腰をぴったりとつけるようにして深く座る。 座席の高さが調整できる車種では、高さをペダル操作が可能な範囲で出来るだけ高めにする。天井に頭がついてしまう場合は、こぶしひとつ分あける。 フットレストのある車両では、フットレストに乗せた左足が、踏ん張った時にひざが曲がって最も力が入る位置になるように調整する。右足ではブレーキを踏み、ひざが伸び切らないかどうかを確認する。 姿勢を正し、シートに背中がついた状態で片手をハンドルの12時の位置に置き、ハンドルを押す。その時、ひじが少し曲がるように、チルト機構、テレスコピック機構を用いてハンドルの位置の調整や背もたれの角度の調整を行う。 ヘッドレストが調整できる車種では、頭のてっぺんとヘッドレストの高さを一緒にする。 |
ドアミラー | 左右については、車体が約1/4うつるように、上下については、路面が1/2~2/3うつるように調整を行う。 |
ルームミラー | 真後ろがミラーの中央にうつるように調整する。 |
正しい運転操作には、正しい運転姿勢が大切です。ブレーキやアクセル、ハンドルの操作を正確に行う為にも、運転姿勢を適切な位置に調節しましょう。
スムーズな運転操作のポイント
初心者のうちは、車の運転に慣れていないため、操作ミスによる急発進や急ブレーキをしてしまうことがあります。特に多くの初心者ドライバーは、教習所で運転し、練習しなれた教習車とは違った車種を運転することが多いです。また、教習所の技能教習では遭遇しなかったような状況や、判断がとても難しい状況に遭遇するときもあります。操作ミスを防いだり、様々な状況に適切に対応するためには、次のポイントを意識しましょう。
アクセルとブレーキの操作
- 急な加速や停止を避け、緩やかに速度を変化させる。
(停止時から発進する際は、5秒で20km/hが理想です。) - 車種によって、アクセルを踏んだ時の反応が異なるため、最初は慎重にアクセルを踏む。
- ブレーキについては、前の状況をよく観察し、減速が必要になる場面では、早めにアクセルをはなし、ブレーキの上に足を置いておきましょう。アクセルオフによるエンジンブレーキを効かせながら、ブレーキを数回に分け、後続車に注意を促しましょう。
危険予測のトレーニング
初心者ドライバーの頃は、周囲の危険を見落としがちです。そのため、「かもしれない運転」を意識し、常に周囲の動きを予測することが大切です。
よくある危険なシチュエーション
- 歩行者の飛び出し 住宅街や学校の近くでは、歩行者が急に飛び出してくる可能性があります。見通しのきかない交差点では、歩行者がいないと思っても、飛び出してくる歩行者がいるかもしれないという気持ちを持って、いつでも止まれる準備をしておきましょう。
- 右折時の対向車の見落とし バイクや自転車は特に見落としやすく、直進車との距離感を誤ることも多いです。大きさの小さいものは、人間の目の錯覚で、実際の速度よりも遅く見えてしまいます。右折時は対向車がいないか慎重に確認しましょう。
- 駐車車両の横を通る際の注意 路上に停まっている車のドアが急に開くことがあります。ドアが急に空いてもぶつからないように、ドア1枚分の距離を取って側方を通過すると安全です。
また、夜間の運転では視界が悪くなるため、スピードを抑え、対向車のライトが眩しいときは目線をやや左側にするなどの工夫が必要です。さらに、雨の日や霧の日は視界が悪くなりやすいので、状況に応じて、ワイパーやフォグランプを活用しながら慎重に運転しましょう。
緊急時の対応を知っておく
運転中に予期せぬトラブルが発生したとき、冷静に対処することが大切です。
緊急時の基本対応
状況 | 対応方法 |
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地震発生時 | ハンドルをしっかり握り、急ブレーキを避けながら減速。ハザードランプを点けて道路の左側に停止し、揺れが収まったら安全を確認する。 |
冠水道路に入ってしまった場合 | 水深が浅いと思っていても、実際に走行すると思った以上に深い場合があります。その場合は無理に進まず引き返しましょう。いざというときの為に、ガラスを割るための脱出用ハンマーを備えておくと安心です。 |
降雪時の運転 | 車間距離を通常以上に確保し、急ブレーキや急加速など、急のつく動作を避ける。橋の上等は、特に滑りやすいため慎重に走行する。 |
また、トラブルが発生した際に備えて、JAFなどのロードサービスに加入しておくと、より安心して運転ができます。
初心者のうちは、どうしても操作に戸惑ったり、周囲の動きに気を取られたりすることが多いですが、基本をしっかり押さえ、少しずつ経験を積んでいくことで、安全に運転できるようになります。
- 正しい運転姿勢の保持とミラー調整を行う
- スムーズな運転操作を意識する
- 危険を予測しながら運転する
- 緊急時の対応を事前に学んでおく
最初は緊張することも多いですが、焦らず一つずつ習慣づけることで、安全で快適なドライブができるようになります。無理をせず、自分のペースで運転技術を磨いていきましょう。