運転をするうえで最も大切なのは、自分と同乗者、そして周囲の人々の命を守ることです。そのために教習所や免許更新時にも学ぶのが、「運転中の5原則(安全運転5則)」です。この5つの原則を習慣にすれば、事故リスクを大幅に減らせます。
以下、1つずつ詳しく解説していきます。
目次
状況に応じた安全速度
「安全速度」とは、法定速度や制限速度を単に守るだけでなく、「周囲の状況に応じた速度調整」を意味します。法定速度が50km/hでも、雨の日や見通しの悪い道路では、その80%程度である約40km/hが目安となり、安全に運転できます。
- 悪天候時、夜間、視界不良時には速度を落とす
- 制限速度を上回らないように注意しながら、必要に応じてさらに減速
カーブ1車長前には減速完了
カーブに入る直前ではなく、カーブ1車長前には速度を落としきるのが安全運転のポイントです。こうすることで、遠心力の影響を抑えつつ、車線をしっかり維持できます。
- 「スローイン・ファストアウト」の運転を意識することで、安定したカーブ走行が可能です
- カーブ出口で徐々に加速し、滑らかな運転を心がける
交差点での完全確認(必要に応じて2秒停止)
交差点に近づいたら必ず速度を落とし、安全確認を行いましょう。信号や一時停止標識がある場合は必ず停止します。標識がなくても、見通しが悪い交差点では一時停止や徐行で安全を確認しましょう。
- 「信号が青でも止まれるくらいの意識」で安全確認を徹底
- 教習所やファインモータースクールでも基本指導に含まれています
横断歩行者優先
横断歩道の手前では、歩行者がいないと明らかでない限り、いつでも停止できるように減速する義務があります。これは道路交通法で定められています。(詳しくは 警察庁の公式情報をご覧ください)
項目 |
内容 |
歩行者確認 | 渡ろうとする人には必ず停止して進路を譲る |
見通しが悪い場合 | 徐行し、確認を重ねる |
追い越し | 横断歩道やその手前30mは厳禁(追い越し禁止) |
法律では呼気中アルコール濃度0.15mg/L以上、または血中アルコール濃度0.03%以上を「酒気帯び運転」と定めています。
- 飲酒後は運転を諦め、代行や公共交通機関を利用
5原則を日常にすることで安心ドライバーへ
運転中の5原則は、ただのスローガンではなく、「実践することで命を守るための行動指針」です。
- 状況に合わせた速度調整を心がける
- カーブや交差点では余裕ある運転を
- 歩行者には最大限配慮する
- 飲酒運転は絶対にしない
これらを習慣にすることで、初心者でも事故を遠ざける安全運転を自然に実践できるようになります。
さいたま市や上尾市のファインモータースクールでは、これらの原則を実際の教習でも丁寧に指導していますので、安心して運転技術を習得できます。