目次
エコドライブとは
エコドライブの効果
エコドライブの効果|安全運転につながる!
エコドライブの効果|渋滞のときも活かせる!
エコドライブは車の燃費もよくなる
数字で見るエコドライブの効果
ファインモータースクールの「楽エコ教習」とは
まとめ
エコドライブとは
「エコドライブ」という言葉は聞いたことがあるけれど、どんな効果があるのか、運転方法がわからないという方も多いのではないでしょうか。
「環境にやさしい」「燃費がよくなる」など、いいことがたくさんある「エコドライブ」を、教習のカリキュラムに組み込んでいる埼玉県の教習所があります。
エコドライブが身につくと、運転がもっと楽しくなるかもしれません。エコドライブの内容や走り方のコツ、ファインモータースクールの「楽エコ教習」について解説します。
エコドライブの効果
エコドライブとは、燃料消費量や二酸化炭素の排出量を減らす運転技術のことですが、同時に交通事故を削減する「安全運転」にもつながります。
穏やかな運転操作をすることで、安全性が向上し、交通事故の減少につながります。また、車の燃費がよくなるだけでなく、タイヤやブレーキパッドの摩耗減少による車両維持費の低減など、経済的にもやさしい運転といえます。
エコドライブの効果|安全運転につながる!
エコドライブは、燃費を最適化する運転方法ですが、その結果、安全運転につながる要素が3つ挙げられます。
1.衝突やスリップのリスクが減る
エコドライブの基本は角のないスムーズな運転なので、急発進や急ブレーキなどの過度な操作を避けることで、衝突やスリップのリスクを減らすことができます。また、法定速度を守ってスピードを一定に保つということは、周りの車両との距離を適切に保つことになるので、緊急時にも迅速に対応できます。
2.道路状況に合わせた適切な運転ができる
エコドライブは交通状況や道路の状態を事前に観察し、先読みする習慣がつきます。そのため、交差点や曲がり角、カーブなどでの事故や誤操作を防ぐことができます。
3.安全運転への意識が高まる
どんな人でも「事故が起きないように」と意識して運転しますが、運転に慣れてしまうと安全への意識が低下します。そのため、不要な加速をしたり注意力が散漫になったりすることがあります。
しかし、燃費を意識して速度を一定に保ったり、急発進や急ブレーキをしないようにしたりしていると、見落としがちな標識や歩行者、対向車の運転が目に入ってくるので、自然に安全運転への意識が高まり、心にゆとりを持つこともできます。
エコドライブの効果|渋滞のときも活かせる!
エコドライブは渋滞のときに特に意識しておくと効果的です。以下のエコドライブのコツを実践することで、燃費の向上だけでなく安全な運転を実現することができます。
・急加速や急ブレーキを避ける
スムーズな加減速を心がけることで、走行を安定した状態に保てます。
・適切な車間距離
前車と車一台分(4m)の車間距離を保ちましょう。急な飛び出しや危険運転などに対応することができます。
・エンジンのアイドリングを減らす
長時間のアイドリングは燃料の無駄づかいになるうえ、環境にも悪影響です。コンビニなどで駐車をする際はエンジンを切りましょう。
・予測運転を行う
先読みし、交通状況や道路の変化を予測することで、急なブレーキや急ハンドル操作を避けることができます。また、交差点や曲がり角では、周囲の状況をよく確認できるので、安全な運転ができるようになります。
・車両の定期メンテナンスを行う
タイヤの空気圧やエンジンオイル、エアフィルターなどの点検や交換を行うことで、車両の状態が良好に保たれ、安全な走行につながります。
エコドライブは車の燃費もよくなる
エコドライブは車の燃費をよくするポイントがたくさんあります。さいたま市にある教習所「ファインモータースクール」で実践しているエコドライブ「楽エコ10ケ条」から、エコドライブのコツを探ってみましょう。
【楽エコ10ケ条】
①自分の燃費を把握しよう
日々の燃費を把握し続けることは「もっと燃費をよくしよう」という次の運転の改善につながります。燃費計・エコドライブナビゲーション・燃費管理アプリなどをうまく活用してみましょう。
②ふんわりアクセル
発進するときは、穏やかにアクセルを踏んでやさしい発進を心がけるだけで10%程度燃費が改善します。
③車間距離にゆとりをもって加速・減速の少ない運転
2秒以上の車間距離を保ち、一定の速度で走ることを心がけましょう。車間距離を確保することは、頻発する追突事故を防ぎ、安全運転につながります。
④減速時は早めにアクセルを離そう
前の信号が赤に変わるなど、事前に停止することがわかったら、早めにアクセルから足を離しましょう。そうするとエンジンブレーキが作動し、燃料カット機能により2%程度燃費が改善します。
⑤エアコンの使用は適切に
車のエアコン(A/C)は車内を冷却・除湿する機能です。暖房のみ必要なときはエアコンをOFFにしましょう。
⑥ムダなアイドリングはやめよう
駐停車の際は、ムダなアイドリングはやめましょう。10分間のアイドリング(エアコンOFFの場合)で、130cc程度の燃料を消費します。
⑦渋滞を避けて余裕をもって出発しよう
道路交通情報をチェックして渋滞を避ければ燃費の向上と時間の節約になります。例えば、1時間のドライブで道に迷い、10分間余計に走行すると17%程度燃料消費量が増加します。
⑧タイヤの空気圧から始める点検・整備
空気圧チェックを習慣づけましょう。タイヤの空気圧が適正値より不足すると、市街地で2%程度、郊外で4%程度燃費が悪化します。
⑨不要な荷物はおろそう
車の燃費は荷物の重さに大きく影響されるので、運ぶ必要のない荷物は車からおろしましょう。重量が増えるほど制動距離(ブレーキがききはじめてから完全に停止するまでの距離)が長くなるので、危険性が増加します。
⑩走行の妨げとなる駐車はやめよう
交差点付近や交通量の多い道路など、交通の妨げになる場所での駐車は渋滞の原因となります。迷惑駐車はほかの車の燃費を悪化させることにもつながりますので、注意しましょう。
エコドライブのコツを覚えて、いつもの運転に活かしてみてはいかがですか。
数字で見るエコドライブの効果
「エコドライブ」は安全運転につながる、ということはわかっても、実際にどういった効果があるのかはわかりづらいかもしれません。
ここでは埼玉県にある「ファインモータースクール」がすすめる「楽エコ教習」から、数字で見えるエコドライブの効果を紹介します。
Key No.20,000
エコドライブというのは、ガソリン代を年間約20,000円節約できることが分かっています。20,000円あればおいしいものも食べられますし、好きな洋服を買うこともできますね。近場であれば旅行にも行ける金額です。
エコドライブは安全や環境のためになる運転技術ですが、さらに無理せず節約できるという効果があるのです。
Key No.51
エコドライブは排気ガスをできるだけ出さないようにする運転技術で、車間距離を確保してスムーズなアクセル操作をすることで、CO2削減を実現しています。
「車間距離を取る」「スムーズなアクセル操作」は安全運転に結びつく要素ですが、この運転技術によって交通事故の発生率が51%減ったというデータがあるのです。
「安全運転をしていれば事故は起こらない」と思うかもしれませんが、運転歴が長くなると、どうしても慣れによって車間距離を詰めてしまったり、急発進などアクセル操作が雑になったりします。エコドライブは、必然的に「慣れ」を改善できるので、事故のリスクを減らす効果が期待できます。
ファインモータースクールの「楽エコ教習」とは
埼玉県にあるファインモータースクールでは、エコドライブに力を入れており、2008年11月より「安全性」「環境性」「経済性」に優れたオリジナル教習「楽エコ教習」を提供しています。
教習の各時限に「エコドライブ」の考え方を組み込み、実践で学ぶことができるのが特徴です。技能教習の一例として、乗車からエンジンスタートまでの手順で燃費向上するテクニックなどがあります。
「正しい運転姿勢」「先読みできる車間距離」「状況に応じた早めのアクセルワーク」 など、事故防止につながる知識と技術を身につけることで、運転デビューも安心して迎えられそうですね。
また、エコドライブを実践することで、CO2(二酸化炭素)排出量を約26%も抑えることができ、環境保護につながります。今後はハイブリッド車や電気自動車の普及がますます広まりますが、車の種類が変わってもエコドライブの考え方は応用できると考えられます。
まとめ
「エコドライブ」は、燃費を把握し穏やかな運転を心がけることで、お財布にも環境にも優しく、安全運転につながる運転方法です。ふだんの運転で意識していきたいですね。
埼玉県さいたま市大宮・西大宮と上尾市にあるファインモータースクールでは、2008年からエコドライブを取り入れたオリジナルの教習「楽エコ教習」を提供しています。初心者の教習内にカリキュラムが組まれているので、教習所の卒業時には自然とエコドライブが身につけられますよ。
すでに車の免許をお持ちの方は、約半日で受けられる「楽エコ運転講習」がおすすめです。運転のスキルアップを考えている、ほぼ毎日運転しているという方はこの機会に運転方法を見直してみてはいかがでしょうか。