教習所の効果測定とは
教習所の効果測定とは、学科教習を受講した効果を測る模擬試験です。
学科試験に合格できる水準に達しているかどうかを測るもので、あいまいな知識や間違って理解していたポイントを復習する目的で行われます。合格しないと検定試験の申込みや最後の教習や検定を受けることができません。
効果測定は、次の2回行われます。
- 第1段階修了後の仮免許試験前
- 第2段階修了後の卒業検定前
ここでは、教習所の効果測定の内容や合格するためのコツを紹介します。
教習所の効果測定と合格ライン
教習所の効果測定は、教習生の教習内容の理解度を確認する手段の一つです。教習所によって試験方法は違いますが、仮免学科試験や本免学科試験と同じマークシートもしくはスマートフォンやパソコンを使うのが一般的です。
効果測定の合格ラインは教習所によって異なりますが、100点中90点以上というのが一般的です。試験に合格することは、運転における最低限の知識を習得したことの証になります。しかし、実際の運転では常に安全を最優先にすることが重要です。
教習所の効果測定の内容は?どんな問題がでる?
効果測定の内容は、仮免学科試験前と本免学科試験前で異なります。仮免学科試験前は、第1段階で学んだ基礎知識が中心です。一方、卒業検定前の効果測定では、第2段階までに習得した教習内容がしっかり身についているかを確認します。
仮免学科試験前の効果測定は、よく見かける標識や信号の見方など基本的な交通ルールが問われます。学科教本をしっかり読み込んで挑みましょう。
卒業検定前の効果測定は、第1・第2段階の学科教習で学んだ内容から出題されるため、問題範囲が広くなります。また、運転中にはとっさの判断が必要になる場面もあるので、基礎を応用した問題が多くなります。
基礎をしっかり身につけていれば、難しい問題ではありません。そのため、きちんと復習をしていれば解けるでしょう。
ただし、本免学科試験の問題は都道府県ごとに作成するため、地域独自の気候や道路状況に合わせた問題が出題されます。たとえば、北海道なら雪道の走行方法、都心部なら渋滞時の注意点などについて出題される可能性もあるので、事前に地域の道路事情を把握しておきましょう。
いずれにせよ、教習所の効果測定は、学科教本の内容を習得することで対策できます。しかし、仮免学科試験前と本免学科試験前の効果測定両方に共通した注意点があります。それは「ひっかけ問題」です。
たとえば、よく似ている「左折可能」と「一方通行」の標識の正誤や黄色の点滅信号と点灯信号の意味など、混乱しやすい問題が出るので注意しましょう。
効果測定に合格するためのコツ
教習所で仮免学科試験や修了検定、卒業検定を受ける場合は、事前に効果測定を受けて合格する必要があります。効果測定で不合格になると次のステップに進むことができないため、しっかり対策をしましょう。
効果測定に合格する重要なポイントが2つあるので、詳しく解説していきます。
何回も復習する
1つは、学科教習で習った内容を復習することです。
効果測定が比較的難しくないといえるのは、出題範囲が「これまでに習ったこと」に限られるからです。また、効果測定は〇✕形式やマークシートで出題されるため、学科教本の内容を十分に理解できていれば問題ありません。
復習は、とにかく学科教本を読み込むことをおすすめします。特に、教科書などの教材の欄外に書かれている「ポイント」は、単語や事例を詳しく解説しているので、よく確認してください。さらに、学科教習で教習指導員が「ここは重要」と言ったり、繰り返し説明したりする部分があれば試験で出題される可能性が高いので、メモや赤線などを引いて、暗記しておくとよいでしょう。
ひっかけ問題への対策
2つ目のポイントは、ひっかけ問題への対策をしておくことです。
ひっかけ問題は、混同しやすい数字や標識、言葉のニュアンスの微妙な違いに加えて、長文問題などが出題されるので、問題文をしっかりと読みましょう。
特に注意したいのは、「必ず」や「絶対」など断定的な言葉が入っている問題です。断定的な言葉が使われていると、つい「〇」だと思いがちですが、「✕」になることも多いのでひっかからないようにしてください。
効果測定の前には、これらのポイントを踏まえて弱点を把握し、今まで習ったことを復習すると同時に、ひっかけ問題の対策を行うことが重要です。
まとめ
普通自動車免許を取得するには、仮免学科試験や修了検定、卒業検定などに合格しなければいけません。しかし、効果測定に合格しないと、どの試験にもチャレンジできないので、免許取得のための最初のハードルは「効果測定」といえるでしょう。
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