地球環境を守る優しい運転として知られるエコドライブには、どのようなメリットがあるのでしょうか。この記事では、環境に優しいエコドライブのメリットを解説します。また、環境に優しい車と言われている電気自動車が本当にエコなのか考察します。エコドライブについて知りたい方や電気自動車が本当にエコなのか知りたい方は参考にしてみてください。
目次
エコドライブとは?
エコドライブとは、燃料消費量やCO2排出量を減らし、地球温暖化防止につなげる運転技術や心がけの事です。燃料消費量が少ない運転は、お財布に優しいだけでなく、同乗者が安心できる安全な運転とも言われています。
エコドライブ、というと「難しい」や「続かない」といったイメージを持たれるかもしれません。しかし、ファインモータースクールでは、そのエコドライブを楽しく、教習の中で自然と覚えることができます。エコドライブのメリットについて、みていきましょう。
エコドライブのメリット
エコドライブには、どのようなメリットがあるのでしょうか。ここからは、エコドライブの主なメリットを4つ紹介します。
環境に優しい
エコドライブは環境に優しいことがメリットで、地球温暖化の原因のひとつであるCO2の排出量を抑えることができます。別の言い方をするのであれば、エコドライブは、無駄なエネルギーを消費しない運転方法ともいえるでしょう。
また、燃料や電気の消費量を抑えるエコドライブをすれば、1回の給油または充電で走行できる距離(航続距離)も伸びます。そのため、より遠くまでドライブすることも可能です。
お財布に優しい
エコドライブは、お財布にも優しい運転方法です。前述のとおり、エコドライブは燃料・電気の消費量を抑える運転方法です。燃料や電気の消費量を抑えるエコドライブをすると、燃費・電費が向上するため、燃料代や電気代を節約することができます。
もし車にかかる燃料代や電気代が高く、少しでも費用を節約したいと考えているのであれば、今日からエコドライブを始めることをおすすめします。
維持費が抑えられる
エコドライブを実践することで、タイヤ交換やブレーキパッド交換の頻度が減るなど、車にかかる維持費を抑えることができます。
車には、定期的に交換しなければならない部品や消耗品が数多くあります。これらの交換サイクルは、パーツによって異なるものの、運転方法ひとつでその寿命を延ばすことが可能です。例えば、タイヤやブレーキパッドは、磨耗したり、残量が減ってきたりしたときに交換が必要なパーツです。
車を運転するときに、急発進や急ブレーキなどの急操作を頻繁に行うと、タイヤやブレーキパッドの摩耗が早まり、交換サイクルが短くなります。しかし、車への負荷を抑え、環境に優しいエコドライブを実践すれば、タイヤやブレーキパッドの摩耗を抑えられ、交換サイクルが長くなることがあります。
つまり、エコドライブは燃料代や電気代を節約するだけではなく、車にかかる維持費を抑えることにも貢献する運転方法なのです。
交通事故の防止にもなる
エコドライブを実践すると、急な操作が減るため、交通事故のリスクも低くなります。
エコドライブのコツは、ゆとりをもった車間距離、減速時の早めのアクセルオフや、急ブレーキにならないようにブレーキペダルを操作するといったことがポイントです。このような操作を行うためには、先の交通状況を把握し、危険を予測しながら運転することが大切です。
交通状況の先読みや危険を予測した運転ができるようになれば、ヒヤリとする場面が減り、事故を未然に防ぐことができます。そのため、交通事故に遭う可能性が低くなるでしょう。
エコドライブは、環境やお財布に優しいだけでなく、事故防止にも効果があるのです。
電気自動車はエコなのか?
エコドライブについて考え始めると、車そのものもエコカーの方がよいのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。
エコカーとして広く知られているのは、内燃機関と電気モーターを組み合わせたハイブリッドカー(HV)やハイブリッドカーのバッテリー容量を大きくしてモーターの航続距離を伸ばして外部から充電できるようにしたプラグインハイブリッドカー(PHEV)、走行中に二酸化炭素などの有害物質を排出しない電気自動車(EV)です。
また近年では、車に搭載された燃料電池内で水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使用して走行する燃料電池自動車(FCV)も注目されています。これらの中でも、現在普及し始めている電気自動車(EV)は、走行中に有害物質を排出しないため、エコカーの代表格として知られています。
では、電気自動車は一切二酸化炭素を排出しないのでしょうか。実際には、車を製造する過程や電気を作り出す過程で二酸化炭素を排出しているため、完全に二酸化炭素排出量がゼロというわけではありません。
また、電気自動車に使われる電気を作り出す際に火力発電を使用していた場合、間接的に二酸化炭素を排出していることになります。このようなことから、電気自動車はエコではないという意見があるのです。
電気を作り出す方法は、火力発電以外にも複数あります。例えば、太陽光を利用してソーラーパネルで発電する太陽光発電、風車を回して発電する風力発電などです。これらは、自然環境を利用した発電方法であるため、エコと言えるかもしれません。ただし、ソーラーパネルや風車を製造する際に二酸化炭素を排出していたり、使用できなくなった発電機を再利用するときや廃棄するときに二酸化炭素を排出することがあるでしょう。
とはいえ、電気自動車は走行中に環境を汚染しないという点では非常に有益です。
内燃機関(ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなど)を搭載する自動車やバッテリーを搭載する電気自動車も、少なからず環境に影響を及ぼす有害物質を排出する乗り物です。車そのものをエコカーに変えるだけでなく、エコカーでもエコドライブをすることが環境保護につながるといえるでしょう。
運転を工夫するだけでエコドライブはできる!
エコドライブは、環境に優しいだけでなく、お財布にも優しく、安全性も高い運転方法です。また、急のつく操作(急加速や急ブレーキなど)をやめるだけでもエコドライブになります。
エコドライブは決して難しい運転技術ではなありません。運転をするときに少し気を付けて発進したり、急ブレーキにならないよう交通状況を先読みしてブレーキをかけ始めたりするだけで、エコな運転ができます。
少しでも環境に配慮した運転をしたい、燃料代・電気代・車にかかる維持費の節約をしたいと考えているのであれば、今日からエコドライブを始めることをおすすめします。アクセルを踏むときは優しく踏み、交通状況を先読みして早めにアクセルをオフにすること等が、環境に優しいエコドライブの第一歩です。
ファインモータースクールでは、法定のカリキュラムに沿ってエコドライブを学べるオリジナルの教習「楽エコ教習」を提供しております。エコドライブ、というと「難しい」や「続かない」といったイメージを持たれるかもしれません。しかし、ファインモータースクールの「楽エコ教習」のカリキュラムでは、そのエコドライブを楽しく、教習の中で自然に覚えることができるのです。ファインモータースクールを卒業する時には自然とエコドライブが身についています。
すでに免許を持っている方も「楽エコ運転」を講習で学ぶことができます。ぜひ、あなたも今日からエコドライブをはじめてみてはいかがでしょうか。