はじめに
紅葉の名所といわれるところは山が多いので、紅葉狩りには車でお出かけするという方も多いのではないでしょうか。
ただし、紅葉シーズンは道路が混雑するので、エコドライブを心がけたいですね。
エコドライブは、燃料消費量や二酸化炭素の排出量を減らす運転技術のことですが、同時に交通事故を削減する「安全運転」にもつながります。
ここでは、エコドライブの安全性や実践するコツ、効果について解説していきます。
エコドライブはなぜ安全運転につながるの?
エコドライブは、燃費を最適化する運転方法ですが、その結果、安全運転につながる要素が3つ挙げられます。
1.衝突やスリップのリスクが減る
エコドライブの基本は角のないスムーズな運転なので、急発進や急ブレーキなどの過度な操作を避けることで、衝突やスリップのリスクを減らすことができます。また、法定速度を守ってスピードを一定に保つということは、周りの車両との距離を適切に保つことになるので、緊急時にも迅速に対応できます。
2.道路状況に合わせた適切な運転ができる
エコドライブは交通状況や道路の状態を事前に観察し、先読みする習慣がつきます。そのため、交差点や曲がり角、カーブなどでの事故や誤操作を防ぐことができます。
3.安全運転への意識が高まる
どんな人でも「事故が起きないように」と意識して運転しますが、運転に慣れてしまうと安全への意識が低下します。そのため、不要な加速をしたり注意力が散漫になったりすることがあります。
しかし、燃費を意識して速度を一定に保ったり、急発進や急ブレーキをしないようにしたりしていると、見落としがちな標識や歩行者、対向車の運転が目に入ってくるので、自然に安全運転への意識が高まり、心にゆとりを持つこともできます。
エコドライブのコツ|紅葉シーズン前チェックシート
エコドライブのコツは、以下のポイントに注意することです。
・急加速や急ブレーキを避ける
スムーズな加減速を心がけることで、走行を安定した状態に保てます。
・適切な車間距離
前車と車一台分(4m)の車間距離を保ちましょう。急な飛び出しや危険運転などに対応することができます。
・エンジンのアイドリングを減らす
長時間のアイドリングは燃料の無駄づかいになるうえ、環境にも悪影響です。コンビニなどで駐車をする際はエンジンを切りましょう。
・予測運転を行う
先読みし、交通状況や道路の変化を予測することで、急なブレーキや急ハンドル操作を避けることができます。また、交差点や曲がり角では、周囲の状況をよく確認できるので、安全な運転ができるようになります。
・車両の定期メンテナンスを行う
タイヤの空気圧やエンジンオイル、エアフィルターなどの点検や交換を行うことで、車両の状態が良好に保たれ、安全な走行につながります。
これらのエコドライブのコツを実践することで、燃費の向上だけでなく安全な運転を実現することができます。
数字で見るエコドライブの効果
「エコドライブ」は安全運転につながる、ということはわかっても、実際にどういった効果があるのかはわかりづらいかもしれません。
ここでは埼玉県にある「ファインモータースクール」がすすめる「楽エコ教習」から、数字で見えるエコドライブの効果を紹介します。
Key No.20,000
エコドライブというのは、ガソリン代を年間約20,000円節約できることが分かっています。20,000円あればおいしいものも食べられますし、好きな洋服を買うこともできますね。近場であれば旅行にも行ける金額です。
エコドライブは安全や環境のためになる運転技術ですが、さらに無理せず節約できるという効果があるのです。
Key No.51
エコドライブは排気ガスをできるだけ出さないようにする運転技術で、車間距離を確保してスムーズなアクセル操作をすることで、CO2削減を実現しています。
「車間距離を取る」「スムーズなアクセル操作」は安全運転に結びつく要素ですが、この運転技術によって交通事故の発生率が51%減ったというデータがあるのです。
「安全運転をしていれば事故は起こらない」と思うかもしれませんが、運転歴が長くなると、どうしても慣れによって車間距離を詰めてしまったり、急発進などアクセル操作が雑になったりします。エコドライブは、必然的に「慣れ」を改善できるので、事故のリスクを減らす効果が期待できます。
まとめ
エコドライブは、環境に優しいだけでなく、自分や同乗者を守る安全運転にもつながる運転技術です。しかし、コツを覚えようとしても、実際に運転に活かすのは難しいかもしれません。
ファインモータースクールでは、2008年からエコドライブを取り入れたオリジナルの教習「楽エコ教習」を提供しています。法で定められた教習カリキュラムを学ぶだけで、エコドライブが身に付きます。
また、すでに免許をお持ちの方には「楽エコ運転講習」も実施しているので、安全運転のスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。