目次
普通自動車免許とは
普通自動車免許で運転できるもの
普通自動車免許の種類と区分
何歳から取得できる?受験資格は?
普通自動車の免許取得の方法
普通自動車免許を取得するまでの日数
普通自動車免許を取得するメリット
普通自動車免許取得のデメリット
普通自動車免許を取るべき理由
まとめ
普通自動車免許とは
乗用車を運転するには、普通自動車免許が必要です。
乗用車の運転ができると、普段の通勤や買い物に活用できたり、ドライブや旅行を楽しんだり、普段の生活でとても役立ちます。そのため、学校を卒業する前に免許を取りたい、冬休みの間に免許を取りたいという学生さんは多いのではないでしょうか。
この記事では、さいたまの教習所がおすすめする普通自動車免許の種類や受験資格、また具体的にどのような取り方があるのか分かりやすく解説します。
普通自動車免許で運転できるもの
普通自動車免許とは、日本の道路で普通自動車などを運転できる国家資格です。
普通自動車免許を取ることで、普通自動車(普通車)、原動機付自動車、小型特殊自動車、トラック(平成29年3月12日以降の取得の場合、車両総重量3.5トン未満、最大積載量2トン未満)を運転できます。
普通自動車免許の種類と区分
普通自動車免許には、第一種運転免許と第二種運転免許の2種類があります。それぞれ区分があるので、自分が乗りたい車が決まっている場合は、必要な免許の種類や区分を確認しておきましょう。
第一種免許
第一種免許は道路を自動車などで走行するためのもので、車両の総重量が3.5t未満の普通自動車や小型車を運転できます。また、農業用のトラクターなど特定の大きさや形状の車両も運転可能です。免許取得には、試験に合格する必要があり、18歳以上から取得できます。
第二種免許
第二種免許は、旅客を運送する車の運転に必要な免許です。将来的にバスやタクシー会社などへの就職を考えている場合、第二種運転免許を取っておくと就職に有利になるでしょう。
免許区分は車両の大きさや車種によって異なるため、自分が乗りたい車に合わせて免許を取得します。
普通自動車免許は何歳から取得できる?受験資格は?
普通車の免許を取得するためには、一定の条件をクリアしている必要があります。また、第一種運転免許と第二種運転免許はそれぞれ受験資格や取得の条件が異なります。
第一種運転免許
- 年齢:満18歳以上であること。
- 視力:片眼でそれぞれ0.3以上、両眼で0.7以上であること。
(視力が足りない人は眼鏡かコンタクトレンズを使用)
(片眼の視力が0.3に満たない方、もしくは一眼が見えない方は、他眼の視野が左右150度以上で、視力が0.7以上) - 色彩識別:赤黄青色を識別できること。
- 聴力:日常会話を聴取できること。10メートルの距離で自動車のクラクションや電車の警笛などの音(90デシベル程度)が聞こえること。
第二種運転免許
- 年齢:満21歳以上であること。さらに第一種運転免許を取得してから、取得期間が3年(停止期間を除く)以上経過していること。
- 視力:片眼でそれぞれ0.5以上、両眼で0.8以上あること。また深視力という立体視における遠近感、立体感を測る検査で3回検査した平均誤差が2センチメートル以下であること。
- 色彩識別:赤黄青色を識別できること。
- 聴力:日常会話を聴取できること。10メートルの距離で自動車のクラクションや電車の警笛などの音(90デシベル程度)が聞こえること。
同じ普通自動車免許でも、営利目的で利用できる第二種運転免許の条件の方が少し厳しめです。特に年齢をクリアしても、原則的には、第一種運転免許の取得から一定期間経過しなければ、第二種運転免許を取得することができないので注意しましょう。
普通自動車の免許取得の方法
普通自動車の免許取得方法には、自動車教習所に通う方法と一発試験があります。
また第一種運転免許、第二種運転免許ともにいずれかの方法で取ることができます。
自動車教習所に通う
普通車の運転免許を取得する一般的な方法が、自動車教習所(指定自動車教習所)に通うことです。自動車教習所に通う場合、以下のような流れとなります。
- 都道府県公安委員会が公認した自動車教習所(指定自動車教習所)に入校
- 第一段階の教習を受講(学科教習、自動車教習所の敷地内での技能教習)
- 修了検定(技能試験)+仮免学科試験に合格
- 第二段階の教習を受講(学科教習、路面での技能教習)
- 卒業検定(技能試験)に合格し、自動車教習所を卒業
- 運転免許試験場で適性試験と本試験(学科試験)に合格
※指定自動車教習所を卒業した場合は運転免許試験場(免許センター)での技能試験が免除となります
免許取得までの期間は、平均で約2ヶ月〜3ヶ月、合宿を利用すると約2週間です。
自動車教習所(指定自動車教習所)に通って運転免許を取得する場合の費用(教習料金)は、普通車(AT限定)がおおよそ30万円〜、普通車(MT)がおおよそ35万円〜となります。
なお、教習料金は教習所やプランなどによって異なるため、各教習所にてプランと教習料金を確認してください。
また、教習所によっては、2週間以内に卒業できる短期集中型のコースや、休日や学校帰りの時間帯に集中して受講できるコースもあるため、ライフスタイルに合わせて通うことが可能です。
さらに自動車教習所(指定自動車教習所)に通うと、国家資格を保有する教習指導員が基礎的なルールや運転技術をしっかり指導してくれるため、初めて普通自動車免許を取る方は自動車教習所に通うことをおすすめします。
一発試験
一発試験は、自動車教習所に通わず直接免許センターで本試験を受験する方法です。一発試験の場合、以下のような流れで試験が進みます。
- 適性試験と仮免許試験(学科試験+技能試験)に合格
- 5回の路上練習
- 適性試験と本試験(学科試験+技能試験)に合格
- 応急救護講習と取得時講習を受講
- 免許証交付
一発試験の場合は、運転免許試験場(免許センター)で、学科試験・技能試験・適性試験のすべてに合格すれば普通自動車免許を取ることができます。
また、一発試験の場合は、申請手数料(2,550円)・車両使用料(800円)・免許の交付手数料(2,050円)と、講習料金(普通車講習11,200円と応急救護処置講習4,200円)で運転免許を取得することができるため、最低限の出費(20,800円)で普通車の運転免許を取得することができます。
ただ一発試験の場合、学科試験の内容を独学でしなければならないだけでなく、国家資格を保有する教習指導員から適切な運転のアドバイスを受けることができません。
そのため、どうしても合格のハードルは高くなるでしょう。運転に慣れていない初心者の方が、一度で技能試験に合格するのはかなり難しいため、初めて普通車の運転免許を取得する場合は教習所に通ったほうがよいといえるでしょう。
普通自動車免許を取得するまでの日数
指定自動車教習所へ通って、普通自動車免許を取得するまでの日数は、個人のスケジュールや取得するための手続き、教習所のスケジュールなどによって異なりますが、一般的には数ヶ月から半年程度です。
また、技能試験が免除となる指定自動車教習所を卒業するためには、法律で決められた時限数の教習を受けなければなりません。第1段階・第2段階を合わせて、学科教習は26時限、技能教習は31時限(ATの場合)の受講義務があります。
学科教習は1日の受講数に制限はなく、まとめて受講することが可能です。
しかし、技能教習の受講数は、第1段階では1日2時限まで、第2段階は1日3時限までというように1日に受けられる時限数が決まっています。教習所が混んでいる時期やスケジュール調整が難しい場合、技能教習の予約がなかなか取れず、免許取得までに時間がかかってしまいます。
そのため、短期間での普通自動車免許取得を目指す方は、学生が集中しやすい冬休みや春休みを避ける、または短期間で取得が目指せる教習所のスピードコースを活用するのがおすすめです。
普通自動車免許を取得するメリット
普通自動車免許を取得するには、教習所へ通ったり試験を受けたりする必要があるため、費用や時間がかかります。また、人によっては「合格できないかもしれない」という不安があるかもしれません。しかし、普通自動車免許にはたくさんのメリットがあります。
ここでは6つのメリットを紹介するので、免許取得を迷っている方は参考にしてみてください。
1. 普通自動車を運転できる
普通免許を取得する一番のメリットは、普通自動車を運転できることです。自分で車を運転できれば、好きな所に自由に行くことができ、公共交通機関の時間に合わせて行動する必要もありません。
また、車があれば大きな荷物を運ぶことができさらに、公共交通機関が発達していない地域での移動も楽になり、ショッピングや旅行にも気軽に出かけられます。
2. 免許を身分証として使える
運転免許証は顔写真が付いているため、健康保険証よりも確実な身分証として使えるというメリットがあります。顔写真が付いていない身分証の場合、2つ以上用意しなければいけないケースもあるため、利便性が高いというのも普通自動車免許の魅力です。
3. 海外でも車を運転できる
普通免許を保有していれば、特定の外国でも車を運転できます。国際運転免許証を発行する必要はありますが、公共交通機関の使い方が難しい海外で車が運転できると、行動範囲が広がり、見たことのない景色に出会えるかもしれません。
4. 就活で有利になる
普通自動車免許は、就職活動において有利に働くことがあります。特に営業部や運営部がある会社では、社用車で移動する可能性があることから、採用条件に「運転免許保持」としていることが多いです。
5. 趣味の幅が広がる
普通車の免許を持っていると、アクセスが悪い場所でも気軽に行けるようになるため、趣味の幅が広がります。大きな荷物を運ぶキャンプや登山、温泉めぐりなど、さまざまな趣味に対応できるので、新しい趣味に出会えるかもしれません。
6. 行動範囲が広がる
車を運転できるようになると、行動範囲が広がります。
自転車や徒歩、公共交通機関の場合、「暑いから」「天気が悪いから」などの理由で行動範囲が狭くなりがちです。また、目的地までの公共交通機関がない場合、行きたくてもあきらめてしまうこともあるかもしれません。
車があれば、天候や気温に左右されることが少なく、好きな場所に行けるため、行動範囲がさらに広がります。
普通自動車免許取得のデメリット
普通車の免許を取得すると、多くのメリットがありますが、デメリットもあります。
それは、免許取得のためにかかる費用と時間です。指定自動車教習所に通うと、教習や教材の費用、試験の費用などがかかります。また、教習期間が長期にわたる場合、免許取得までの時間もかかるので、自由な時間が削られてしまうというデメリットがあります。
また、普通車の免許を取得し、運転する側となれば「運転すること」に対する責任が発生し、事故や違反によるペナルティを受けるリスクがあることも忘れてはいけません。そのため、免許を持つことは自由な移動手段を得ることではありますが、責任やリスクが伴うことも覚えておきましょう。
普通自動車免許を取るべき理由
普通車の免許を取得する理由は人によって異なりますが、取るべき理由は自由な移動が可能になるということではないでしょうか。自動車を運転できるようになれば、公共交通機関やタクシーを使わず、好きな時間に好きな場所に行くことができます。
また、緊急時には迅速な対応もでき、地域や状況によっては必須の要件ともなるでしょう。仕事や日常生活だけでなく、観光やレジャーなど、さまざまな場面で自由な行動が可能になるため、普通自動車免許は取っておくべき資格と言えるのです。
まとめ
普通自動車の運転免許を取得することで、道路を自動車で運転することができます。さらに第二種運転免許を取ると、その免許の種類に応じて、営利目的での旅客の運送ができます。
普通自動車免許の取り方には、自動車教習所(指定自動車教習所)に通う方法と一発試験の方法がありますが、基本的には自動車教習所(指定自動車教習所)に通うことをおすすめします。初めて免許を取る方にとって一発試験はハードルが高く、むしろ非効率となるかもしれません。
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