はじめに
自動車教習所は、入所してすぐに学科や実技の教習が始まるというわけではありません。どんな人でも、最初に必ず適性検査を受けます。
適性検査は合否を決める試験ではありませんが、どういった検査なのか、普通自動車免許の取得に関係するものなのか、不安を感じる方もいるでしょう。
ここでは、教習所の適性検査について解説しますので、検査を受ける際の参考にしてみてください。
教習所の適性検査とは
適性検査とは、学科教習・技能教習を始める前に、教習所で行われる運転の適性を測定する検査です。
自動車学校の適性検査には「運動能力検査」と「運転適性検査」の2種類があり、検査の目的は、車の安全運転に必要な身体的、精神的な適性を事前に確認することにあります。
運転能力検査には、視力や色彩識別、聴力測定などがあり、検査の結果によっては基準に達していないと教習を受けられないことがあります。教習所の入校資格としてはを以下のように定められています。
【視力】
片眼でそれぞれ0.3以上かつ、両眼で0.7以上の視力がある。一眼が見えない場合は他眼視野が左右150度以上で、0.7以上の視力が必要となります。
眼鏡やコンタクトレンズは使用することができます。
【色彩識別】
赤・黄・青色の識別ができる。
【聴力】
10mの距離で90デシベルの警音器の音が聞こえる。(補聴器により補われた聴力を含む)
※聴覚に障がいのある方の運転免許取得方法はこちら
このように、適性検査は安全に運転操作ができる要件として必要不可欠なものです。
運転の適性検査はどんなことをする?
運転の適性検査は、警察庁方式K型とOD式安全テストの2種類があります。
警察庁方式K型は運転をする時の動作の正確さや早さ、判断力などを測定できるマークシート式テストと、「はい」「いいえ」で答える心理分析テストの合計7項目を行います。
OD式安全テストは、マークシート式で「はい」「いいえ」で答えるテストと、「運動機能」「健康度・成熟度」「性格特性」「運転マナー」の領域ごとに全16項目の検査を行います。
適性検査を運転に活かそう
教習所の適性検査は、運転能力や適性を評価するために行われます。検査結果を活かすことで、より安全かつ効果的な運転を行うことができますので、以下の点に留意するとよいでしょう。
不足しているスキルを習得する
たとえば交通法規の知識や運転操作のテクニックなど、不足しているスキルを理解することで、教習を受ける際に意識して学ぶことができるでしょう。
自信をつける
適性検査の結果が良かった場合、あなたの運転能力や適性に自信を持つことができます。自信を持つことは、安全な運転にとって重要です。自信を持って運転することで、より正確で的確な判断につながります。
短所を改善する
適性検査の結果で改善が必要な項目があった場合、それらの短所を改善するための努力をすれば安全な運転ができるようになります。
たとえば「自己顕示性」で「攻撃性や自己顕示性が強い・挑発に乗りやすい性格・自分の運転技術を見せびらかしたい」と評価された場合、落ち着いて大らかな気持ちで運転に臨むようにするなど、これらの性格を改善することで、スピード超過や危険運転を回避できるかもしれません。
安全運転に意識を向ける
適性検査は、安全な運転に向けて必要なスキルや知識を評価するものです。検査の結果をしっかり認識し、教習を受けるようにすれば、安全運転に意識を向けられるようになります。
まとめ
適性検査というのは、運転技術や適性の優劣を決めるものではありません。あくまでも、自分の性格や運転傾向を客観的に判断するためのものです。
適性検査でわかったことを教習や運転に活かして、免許取得を目指していきましょう。
ファインモータースクールでは、適性検査でわかった運転傾向をしっかりと教習に反映し、優良ドライバーを育成するための適切な指導を行っています。とはいえ、初めての教習所で不安を感じるという方は、ファインモータースクールで行われている教習無料体験を活用してエコドライブを体験してみてください。
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