はじめに
路上教習とは、公道で行う技能教習です。公道では人や車が行き交い、信号や標識なども多いため、自動車教習所の敷地内での技能教習よりも判断力や気配りが必要となります。
この記事では、指定自動車教習所の路上教習では具体的に何をするのか、いつから受けられるのかなど、路上教習について分かりやすく解説します。
路上教習って何をするの?
路上教習は、第一段階の技能教習で習得したことを公道で実践します。
第一段階の技能教習は自動車教習所の敷地内で行いますが、第二段階では実際に人や車が行き交う公道で車を運転します。そのため、法定速度での走行や右折・左折時の合図や巻き込み確認、信号での停車などの基礎的な技術が重要となるでしょう。
基本的には教習指導員から指示された経路コースを走行しますが、慣れてきたら自主経路教習も行います。
自主経路教習では、あらかじめ教習指導員から目的地を指定され、その目的地までの経路を自分で決めて走行します。目的地までの走行中、教習指導員からの経路指示はありません。これまで教わった路上教習の内容をもとに、教習指導員に頼らず目的地まで走行します。
また公道での運転に慣れてきたら、高速教習を行います。
詳しくは後ほど説明しますが、高速道路での実践になるため車線変更の手順など、基礎を抑えておくことが重要です。
第一段階の技能教習の上限は1日2時限ですが、第二段階の技能教習は1日3時限、連続で受けられるのは2時限までとなります。
路上教習で何限目に何の教習を行うかは、教習所のカリキュラムや進捗状況によって違うので一概には言えませんが、第二段階の1時限目から路上教習を行うことが多いです。
敷地内の教習から状況が大きく変わるので、はじめは少し怖いかもしれませんが、第一段階の基礎ができていれば特に問題ないでしょう。
なお、卒業検定は自動車教習所の敷地内と公道の両方で行われるため、公道での運転にしっかり慣れておく必要があります。
いつから路上教習を受けられるの?
路上教習は、第二段階の技能教習で行います。
つまり、第一段階で学科教習と技能教習をひと通り受け、仮免許を取得してから路上教習を受けられることになります。
また高速教習については、ある程度公道での運転に慣れてから行うため、第二段階の後半の方で行うのが一般的です。
「高速教習」ってどんなことをする?
先述したとおり、路上教習には実際に高速道路で車を運転する高速教習の時間が組み込まれています。
教習内容は、指定された入口のインターチェンジから出口のインターチェンジまでの高速道路を走行することがメインとなります。
高速道路では時速100km近くのスピードで走行するので、車間距離や車線変更は特に注意が必要です。
一般道路の路上教習は、教習指導員1人・教習生1人で行われますが、高速教習では教習指導員1人と教習生複数人が同乗します。教習の予約状況によっては教習指導員と教習生が1対2や1対1となり、往路・復路とも1人で運転することもあります。
また教習所によっては、実際に高速道路を運転するのではなく、シミュレーターを使用することもあります。
シミュレーター上で走行するだけでなく、危険場面などを疑似体験することができます。ただあくまでシミュレーションなので、運転に慣れるためにも実車を使った教習がおすすめです。
まとめ
路上教習は一般道路と高速道路で行います。また路上教習を受けられるのは、仮免許を取得した後になります。
はじめての路上教習で不安に感じる方もいるかもしれませんが、第一段階の技能教習でしっかり基礎を身に付ければ問題ありません。また教習指導員がしっかりサポートしてくれるため安心して取り組めますよ。
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