はじめに
自動車教習所に通学して普通自動車免許を取得するまでには、仮免試験と本免試験の2種類の試験が行われます。学科試験は教習所で受ける「仮免学科試験」、運転免許試験場で受ける「本免学科試験」の2回の試験があり、どちらも合格する必要があります。
スムーズな免許取得を目指すなら、学科試験対策は万全にしておきたいですね。
仮免学科試験・本免学科試験の内容やそれぞれの異なる点、よくある間違いやすい問題、スコアアップのコツを紹介します。
教習所の学科試験とは
学科試験は、運転の方法や法律についての問題が出題される筆記試験です。教習所の第一段階修了時に受けるものが「仮免学科試験」で、教習所を卒業した後に運転免許試験場で受ける最終試験が「本免学科試験」といいます。
それぞれの内容と違いを見ていきましょう。
【仮免学科試験】
道路交通法や運転技術、交通マナーや標識などに関する問題が出題されます。試験は〇×式のマークシート方式で、試験時間は30分です。50問が出題され、90%以上の正解となれば合格となり仮運転免許証が発行されます。
【本免学科試験】
文章形式の〇×問題が90問、危険予測についてのイラスト問題が5問出題されます。おもに道路での走行に関する法律や運転方法など、運転するうえでのルールに関する内容が問われます。
試験は〇×形式のマークシート方式で、試験時間は50分です。95問が出題され、90%以上の正解が取れれば合格となり、晴れて自動車免許が取得できます。
本免学科試験の合格率は毎年変動はあるものの、約70~80%と「誰でも合格できる」試験とはいえません。特に、間違いやすい「ひっかけ問題」が多数出題されるので、やみくもに勉強するよりも過去問題を解くなどの勉強法が有効といえるでしょう。
本免学科試験で間違いやすい問題
本免学科試験で間違いやすい問題には、以下のようなものがあります。
・駐停車が禁止されている場所について
・高速道路の車種別の制限速度について
・点字ブロックの意味について
・飲酒運転の罰則について
・事故の手続きについて
・追い越し禁止について
・車両検査の内容について
・緊急自動車が走行する際の決まりについて
・チャイルドシートの取り付け方について
・原動機自転車の二段階右折について
・故障車のけん引について
ほかにも、日常であまり聞きなれないカタカナ言葉の問題は間違いやすいので、言葉の意味を正しく理解しましょう。
「以上・以下」や「追越し・追抜き」「駐車・停車」など間違いやすい部分を狙った「ひっかけ問題」は多く、「色」や「形」が違うだけの「似ているもの探し」なども出題されるので、道路標識もよく確認しておきましょう。
本免学科試験のスコアを上げるコツ
本免学科試験で合格するには、スコアを上げる必要があります。
【教習所で用意される問題を解く】
教習所では、本免学科試験でどのような問題に不正解が多いのかなどの傾向を把握して、学科教習で重点的に指導したりと試験対策をしています。そのため、教習所が用意する問題を解くことで、本免学科試験に出題される傾向や難易度を理解し効果的に学習できるでしょう。
【参考書を見て 練習問題を数多く解く】
仮免学科試験や本免学科試験の出題範囲は広範囲です。特に数字関係、言葉のひっかけ問題は特に注意したいですね。練習問題を解いたり反復学習したりすることで知識を定着させる必要があります。
【技能教習と学科教習をまんべんなく受講する】
学科教習だけを先に受講してしまい、技能教習をやっている間にせっかく覚えた知識が抜けてしまうことがあります。できるだけ技能と学科それぞれの教習をうまく組み合わせたスケジュールを立てましょう。
まとめ
学科試験は仮免学科試験・本免学科試験の2つがあり、どちらも学科教習の講義内容をしっかり理解し、技能教習の実践で知識を深めるという流れが大切といえます。
埼玉県さいたま市大宮・指扇と上尾市にあるファインモータースクールでは教習指導員がみなさんの合格のために試験対策を行っています。教習で疑問に思ったことはなんでも質問してみてくださいね。
また、技能教習と学科教習をまんべんなく受講できるよう、スタッフが教習予約についても親身に相談に乗っていますので、安心して免許取得を目指しましょう。