車の運転に憧れがあったり、免許証を身分証明書の代わりに使用したり、学生のうちに自動車学校に入校して、早く免許を取得したいと考える方は少なからずいると思います。中には学生だけではなく、年齢を重ねてから車が必要になり、取得したいと考える方もいるでしょう。
本記事では、車の免許が取得できる年齢や条件に関する疑問を解消するべく、年齢にスポットを当ててご紹介します。普通車以外にも仕事などで必要となるさまざまな免許に対して、これから免許取得を考えている方はこちらも合わせてチェックしてください。
車の免許が取れる年齢とは
車の免許取得は各車種によって年齢制限があり、道路交通法でも定めされています。ここでは、それぞれの免許取得に対応した年齢の上限・下限の有無、年齢制限が設けられた理由について解説します。
普通自動車免許が取得できる年齢は?
普通自動車免許が取得できるのは満18歳以上です。厳密には、仮免が発行される修了検定及び仮免許試験を受ける際に18歳の誕生日を迎えていれば良いため、自動車学校に入校する時点では17歳でも構いません。あまり早く入校すると教習期限が切れたり、運転感覚を忘れてしまう可能性があるため、教習所によっては18歳になる2週間〜1ヶ月前などと決められている場合もあります。
在学中の高校によっては免許取得がそもそも校則で禁止になっているケースもあるので、事前に確認するなどの注意が必要です。
運転免許の取得に年齢制限がある理由
運転免許の取得に細かく年齢制限が設けられている理由は、正式には公表されていません。運転するために道路標識や交通規則を理解し、実際に運転能力や事故に遭遇した際に責任を持って行動する必要があることから、相応しい年齢が設定されているようです。
世界的に見ても免許取得が可能な年齢は満18歳が多く、国際的にも標準の年齢であることが伺えます。
運転免許の取得に年齢の上限はある?
運転免許の取得に関して、年齢の上限は定められていません。聴覚や視覚など体力的に問題がなく、反射神経や判断力、認識力など通常の自動車教習所で行われる適性検査で一定の基準を満たしていれば年齢に関係なく取得可能です。
しかし、満70歳以上になると運転免許証の更新時に高齢者講習を受ける必要があり、満75歳以上ではさらに認知機能検査が加わります。安全運転を心がける上で、講習や検査が必要になることは念頭に置いておきましょう。
年齢によって教習所の費用は異なる?
教習所の費用や料金設定は年齢ごとに明確に決まっている訳ではありませんが、学生の方でも利用しやすいように、一部学割が設定されているようです。
対象となる年齢は限定されており、検定試験などがクリアできず長引いてしまった場合は、別途費用がかかる可能性があります。自信がない方はあらかじめ見込んだ料金プランを利用するのがおすすめです。
また、中高年層に向けて卒業まで追加料金がかからないプランを設けている教習所もあるようです。ご自身のライフスタイルに合わせてさまざまなプランを検討してみましょう。
車の運転免許は種類別に取れる年齢が決まっている
免許の種類はさまざまあり、取得できる年齢がそれぞれに定められています。種類別に大きく分けて、第一種免許と第二種免許があります。
第一種免許は公道を走行するために必要な運転免許で、第二種免許は公道において旅客を運送するために必要な運転免許です。例えば、バス、タクシー、ハイヤー、運転代行など旅客を乗せて運行する場合には第二種免許が必要となります。
以下に、各車種における年齢の区分を表でまとめています。
免許の種類 | 年齢 | |
一種免許 | 原付、小型特殊、普通二輪 | 16歳以上 |
普通、準中型、大型特殊、大型二輪、けん引 | 18歳以上 | |
中型 | 20歳以上 | |
大型 | 21歳以上 | |
二種免許 | 普通、中型、大型、大型特殊、けん引 | 21歳以上 |
車の免許|年齢別で乗れるもの
年齢に応じて、取得できる免許の種類が存在することを前述で説明しました。
運転する用途、乗車人数、最大積載量などによって免許の種類が分かれるとともに、第一種運転免許よりも第二種運転免許の方が年齢制限が上がる傾向にあります。
ここでは、第一種・第二種運転免許で取得できる年齢や条件について詳しく解説していきます。
第一種運転免許で取得できる年齢と条件
第一種運転免許は、自家用を目的として公道を走行するために必要な免許です。
年齢別に走行できる運転免許の種類の規定、取得時に求められる運転経歴が存在するものもあります。サイズが大きくなるにつれて運転技術のハードルが上がるため、年齢制限や条件が増します。
- 満16歳以上:原動機付自転車、小型特殊自動車、普通自動二輪車
運転経歴条件→なし - 満18歳以上:普通自動車、準中型自動車、大型特殊自動車、大型自動二輪車
運転経歴条件→なし - けん引のみ条件あり→普通、準中型、中型、大型、大型特殊免許をいずれか取得していること。
- 満20歳以上:中型自動車
運転経歴条件→普通、準中型、大型特殊免許を取得。
いずれかの運転経歴が通算して2年以上あること。 - 満21歳以上:大型自動車
運転経歴条件→普通、準中型、中型、大型特殊免許を取得。
いずれかの運転経歴が通算して3年以上あること。
第二種運転免許で取得できる年齢と条件
第二種運転免許は、旅客の運送を目的として公道を走行するために必要な免許です。他の人の命を預かる行為のため、第一種に比べると条件が厳しくなります。
こちらも年齢別に運転免許の種類、運転経歴を比較していきます。
- 満21歳以上:普通自動車、中型自動車、大型特殊自動車、大型自動車
運転経歴条件→普通、準中型、中型、大型、大型特殊免許を取得。
いずれかの運転経歴が通算して3年以上あること。 - けん引のみ条件あり→既に他の二種免許を取得していること。
もしくは普通、準中型、中型、大型、大型特殊免許を取得。
いずれかの運転経歴が通算して3年以上、かつ、けん引免許を取得していること。
まとめ
今回は免許取得ができるタイミングはいつなのか、年齢に注目してご紹介しました。
一般的に取得されることが多い普通自動車免許は満18歳以上です。ご自身の誕生日も考慮して、教習計画を立てましょう。
各自動車の区分によって取得できる年齢や条件は異なります。免許ごとに年齢制限が変わってくるため、事前にしっかり確認するようにしましょう。