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運転免許に必要な視力はどのくらい?

2024.4.22 COLUMN

 

運転免許を取得したり、更新したりする時に必要な視力は、どのように判定されるのか気になりますよね。

 

運転には他の車や歩行者との事故を回避したり、信号機や標識、目視チェックなど目を使った操作が欠かせないため、免許の種類ごとに基準値が設けられています。

 

免許の更新時にも、適性検査として視力検査の項目が必ずあるほど、継続して運転する場合には視力の維持は必須と言えます。たとえ裸眼で基準値に満たなかったとしても、眼鏡やコンタクトレンズなどの視力矯正器具を使用してクリアすれば運転できます。

 

本記事では、運転免許で必要となる視力について解説します。これから免許取得や更新をされる方で、視力に不安がある場合はぜひ参考にしてください。

 

運転免許に必要な視力|免許の種類別

運転免許に必要となる視力や目の検査には、免許の種類で大きく分けて3パターン存在します。

ご自身が取得する免許証がどの種類に該当するのか、下記項目を参考に把握しておきましょう。

 

免許の種類 視力合格基準
中型第一種免許(8トン限定中型) 

準中型第一種免許(5トン限定準中型)

普通第一種免許

二輪免許

大型特殊免許

普通仮免許

・両眼で0.7以上、左右それぞれが0.3以上

・片眼の視力が0.3に達しない場合、もう片眼が0.7以上、かつ視野が左右に150度以上

大型第一種免許

中型第一種免許(限定なし)

準中型第一種免許(限定なし)

けん引免許

第二種免許

大型・中型・準中型仮免許

・両眼で0.8以上、左右それぞれが0.5以上

・深視力:三桿(さんかん)法の奥行知覚検査器で3回検査した平均誤差が2センチ以内

原付免許

小型特殊免許

・両眼で0.5以上

・片眼の見えない場合、もう片眼の視力が0.5以上、かつ視野が左右に150度以上

 

出典:適性試験の合格基準(警視庁)より参照

 

両眼、片眼でそれぞれ合格基準があり、免許の種類によって視力のボーダーラインや検査方法も異なります。

 

免許の視力検査の方法

運転免許の視力検査は通常、眼科の検査で一般的に行われるような方法で実施されます。ただし、大型免許や中型免許、準中型免許の場合は「深視力検査」も合わせて行われます。

 

ここでは、視力検査の方法について詳しく見ていきましょう。

 

視力検査で一般的なランドルト環検査

免許取得での視力検査では、健康診断などでも馴染みのあるランドルト環検査で行われます。

ランドルト環検査とは、アルファベットの「C」のようなマーク(ランドルト環)の切れ目のある方向を指し示す検査方法です。中にはランドルト環と平仮名を組み合わせた測定方法もあります。左右、両眼の視力をそれぞれ測定し、どのくらい遠くまで見えているかをチェックします。

 

片眼の視力が0.3未満、または片目が見えない場合は視野検査も合わせて行います。

 

大型免許で行われる深視力検査

大型免許の取得には視力検査の他に、三桿(さんかん)法と呼ばれる深視力検査が必要です。

ランドルト環検査では遠くの物が見えているかを確認するのに対し、深視力検査では物の立体感や遠近感を確認するため、運転中の距離感など把握出来ているかを検査します。

 

三桿法の検査方法としては、以下の手順で行われます。

 

1. 専用の装置をのぞき込み、3本の棒が水平に並んでいることを確認する。

2. 5m離れたところから箱の中を見ると、真ん中の1本だけが前後に動く。

3. 3本が水平になった時にボタンを押して、どれだけ誤差が出るかを測定する。

 

上記を3回行い、平均誤差が2cm以内なら合格です。

三桿法が不合格の場合は普通第一種免許など深視力を必要としない免許が交付されます。

 

免許の視力検査で落ちてしまったらどうする?

視力検査の結果、定められた基準値に満たなかった場合は不合格ですが、再検査を受けてクリアすれば免許の交付は可能です。

 

ここでは、視力検査で落ちてしまった場合の対処法に関して紹介します。事前にできる対策もあるため、検査前にいま一度、下記項目を確認しておきましょう。

 

その日のうちに目を休めて再検査を受ける

視力は乾き目や疲れ目など体調に左右されたり、その日のコンディションの影響を受けることがあるため、少し目を休めた状態で再度検査を受けると合格する場合があります。

 

数分間目を閉じたり、乾き目や疲れ目に使える点眼を用いたり、ブルーベリーのサプリメントを摂るなど、その日のうちにできる対策が存在します。また、視力検査の直前までパソコンやスマートフォンなどの画面を一点集中で見続けないように、こまめに遠くの景色を眺めてピント調節機能を高めたり、10分間ほど蒸しタオルで目を温めることも効果的です。

 

目が疲れてくると一時的に物が見えづらくなる場合もあるため、検査の前日は睡眠時間を多めに取って、目を休めることを意識してみましょう。

 

後日再検査を行い基準値クリアを目指す

その場で目を休めても視力が変わらなければ、後日改めて検査を受ける必要があります。眼鏡やコンタクトレンズを用いた再検査で基準値をクリアすれば免許の取得や更新は問題なく行われます。

 

視力検査で不合格の場合は必要な証紙などが一旦返却されるため、後日でも同じものを使用可能です。再検査時は新たに更新費用を支払う必要はありません。

 

眼鏡やコンタクトレンズを装着して視力検査に合格した場合、運転免許証の条件欄には「眼鏡等」の文言が入ります。運転時には必ず眼鏡やコンタクトレンズを装着しなければならず、つけ忘れると違反となります。

 

逆に、レーシックや白内障の手術などで視力が回復して矯正器具が不要になることもあるでしょう。もし、運転免許証に「眼鏡等」の記載が入ったまま裸眼で運転していると違反の対象となります。速やかに運転免許センターか警察署で「眼鏡等条件解除審査」を受けて手続きを済ませましょう。

 

余裕を持った眼科受診を心がける

視力に不安を感じる方は、適性検査前に余裕を持って眼科受診することをおすすめします。

眼鏡やコンタクトレンズが必要となる場合、購入から作成、実際に手元に届くまでには少なからず時間を要するからです。

 

また、矯正器具を着用しているにも関わらず、視力検査で基準値を満たさない場合は作り直しを余儀なくされます。たかが視力検査程度と思われるかもしれませんが、年々交通事故が増えている状況で、検査を通過出来なければ運転の権利は得られません。

 

免許更新の期間に関しては、ご自身の誕生日前後1ヶ月の計2ヶ月間で行う必要があります。検査自体は何度でも受けられますが、更新の有効期限を過ぎると免許失効してしまうため、ギリギリにならないよう余裕を持って眼科受診や眼鏡店で視力のチェックをしてもらいましょう。

 

まとめ

視力は運転する際のさまざまな判断に重要な要素となるため、視力検査には免許の種類に応じて明確な基準が設けられています。

 

裸眼で視力が出ない場合は眼鏡やコンタクトレンズなどの矯正器具を用いることが可能です。たとえ視力検査で不合格になってしまっても、更新期間内であれば何度でも受けられるため、気負わずにリラックスした状態で臨むと良いでしょう。

 

視覚的な判断ミスで交通事故を引き起こさないためにも検査を疎かにしないことが大切です。安全なカーライフを送るために、視力の低下を感じたり不安がある場合は速やかに眼科を受診しましょう。

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