バイクにはさまざまな種類があります。デザイン、性能、乗り心地など自分に合うものや求めるものは人それぞれ異なるでしょう。本記事では、バイクの種類からわかる選び方にも触れているので、これからバイクの購入を検討されている方はぜひチェックしてください。
バイクの種類について
今回は“オンロードモデル”、“オフロードモデル”、“スクーター”の3種類についてそれぞれの概要を説明します。
オンロードモデル
オンロードモデルとは、舗装道路を快適に走行できるように製造されたバイクの総称です。最もポピュラーで種類も豊富に存在します。
オフロードモデル
オフロードモデルとは、悪路や林道など舗装されていない道路でも走行できるようにつくられているバイクの総称です。小回りが効く車種が多く、オンロードモデルでは走りにくい道にも入っていくことができます。
スクーター
スクーターは上記2つのバイクとは違い、ギアの操作がないオートマチックタイプなので、初心者でも比較的運転しやすいです。シートにまたがりタンクを足で挟んで座るバイクとは対照的に、スクーターでは両足を揃えて座ります。
バイクの種類ごとの特徴
バイクの種類は多種多様です。それぞれに特徴があるため、用途や好みのデザインなどに応じて選ぶと良いでしょう。
ここでは、3種類の特徴について詳しく解説します。
オンロードモデル
オンロードモデルは、舗装された道路走行を目的としたバイクです。多くのバイクはこのモデルに該当するため、種類も豊富にあります。オンロードモデル内で代表的な6種類を解説します。
ネイキッド
ネイキッドは日本語で“裸”を意味する言葉で、カウルなどがついていないシンプルな見た目が特徴です。教習車にも使われるくらいスタンダードで万能タイプになります。上体が起きたライディングポジションで疲れにくく、街乗りからツーリングまで用途が幅広いので、正統派の乗りこなしやすいバイクと言えるでしょう。
クラシック
クラシックはクラシカルで品のある雰囲気が魅力的で、ネイキッドと同様にカウルがついていないシンプルな構造のバイクです。街乗りからツーリングまで幅広く使えて万能ですが、昔の設計をそのまま活かして生産されたモデルもあるため、性能面ではネイキッドの方がやや上回っていることが多いでしょう。
ネオレトロ
ネオレトロは昔ながらのレトロな外観でありながら、エンジンや足回りは先進技術を駆使した近代的なモデルです。ネイキッドとクラシックの良いとこ取りをしているため、クラシックなデザインが好みだけど、性能は妥協したくない方におすすめです。
ツアラー
ツアラーは長距離や高速走行に適しており、フルカウルのモデルが多いです。前からの風を防いでくれるため、疲労を軽減してくれます。排気量が大きいモデルが多く、快適な装備が充実している反面、車両が重くなるため、バイクの走行に慣れてきて長距離のツーリングを楽しみたい方におすすめです。
スーパースポーツ
スーパースポーツは速く走ることに特化したモデルで、レーシング用のバイクを公道でも走れるように改良したバイクです。高い機動力を備えており、スピードにのりやすく、カーブも曲がりやすい特徴があります。ライディングポジションが前傾姿勢でスポーツ走行しやすい反面、慣れないと体勢が辛いため、長距離運転には不向きでしょう。
クルーザー
クルーザーは重心が低くゆったりとした乗車姿勢が特徴で、アメリカ製のバイクが多いことから、通称“アメリカン”と呼ばれています。「ドコドコ」と低いエンジン音も特徴的で、シート位置が低いので低身長の方でも乗りやすいです。直線の道を長時間ゆったりと走行しやすいように設計されているため、コーナリング性能はあまり高くありません。
オフロードモデル
オフロードモデルは悪路や林道などの舗装されていない道路走行を目的としたバイクです。オフロードモデル内でも主に5種類に分類されます。
トレール
トレールは一般的なオフ車と呼ばれるモデルで、特に山道や林道など、整備されていない険しい道を快適に走れるように設計されたバイクです。オフロードを得意としているものの、オンロードも問題なく走行できます。車体が軽く、取り回しが簡単なので、転倒しても引き起こしやすいです。車高が高くカウルがないため、前方から風を受けやすく、高速道路などの長距離走行には不向きでしょう。
アドベンチャー
アドベンチャーは悪路走行を得意としながら、長距離も快適に走れるので、長旅に最適なモデルです。長期の旅に対応するため、荷物を多く積めるように設計されており、排気量も多いことから重い荷物を積んでも安定して長時間走行できます。
スーパーモタード
スーパーモタードは軽量で悪路走行が得意なオフロードモデルに、オンロード用のタイヤを装着したモデルです。車体は軽いですが、転倒に強く壊れにくいため、オフロードモデルの利点をオンロードでも楽しめます。ただ、トレールと同様に風の影響を受けやすいので、長距離走行は向いていません。
モトクロス
モトクロスは競技車両として、レースコースの走行を前提に作られたモデルです。ヘッドライトなどのレースに不要な装備は省かれているため、公道での走行はできません。より速さを追求したオフロードモデル最速のバイクと言えるでしょう。
エンデューロ
エンデューロもモトクロスと同様に、競技車両として作られたモデルです。夜間にレースが行われることもあり、ヘッドライトなど最低限の装備は付いていますが、公道での走行はできないモデルが多いです。モトクロスが速さ重視に対して、エンデューロは耐久レースを得意としています。
スクーター
スクーターは特に街乗りに便利で、オートマチックなので運転が比較的楽です。さまざまな排気量のモデルがあり、主に3種類に分類されます。
ビックスクーター
ビックスクーターは250cc以上の大型スクーターで、高速道路での長距離走行にも対応したモデルです。主に250ccと400ccがあり、それぞれ使用感が異なります。
250ccは通勤・通学など一般道を走る分には問題なく走行できますが、高速道路では多少パワー不足の懸念があるでしょう。車検はない方が良いけど、ツーリングを楽しみたい方におすすめです。
長距離運転をメインに使用する方には400cc以上がおすすめです。排気量が大きくパワーが格段に強くなるため、高速道路の走行も快適に行えます。ただ車体が重くなるので、運転に慣れていないと機動性の面で懸念があるでしょう。
125ccスクーター
125ccスクーターは車検が不要で維持費も安く、走行性能や機動性のバランスが取れたモデルです。バイクの中では比較的コンパクトで、取り回しも楽に行えます。
原付と比べると30kmの時速制限がなく、交差点での二段階右折も不要になります。原付の手軽さはそのままに、さまざまな制限が解除されるため、街中の移動手段や通勤・通学時をメインに使用する方におすすめです。
また、155ccスクーターが近年注目されており、125ccと変わらない車格でコンパクトでありながら、高速道路を走行できる利点があります。
原付スクーター
原付スクーターは50cc以下のバイクで、車体が軽く燃費が良いため、近距離の移動に適したモデルです。普通自動車免許などを取得すれば運転できるので、初期費用を抑えたい方におすすめです。手軽に乗り始められるので、初めてのバイクとしても取り扱いしやすいでしょう。
バイクの種類からわかる選び方
バイクを選ぶ際には、いくつかポイントを押さえて絞り込むと良いです。自身が思い描くバイク像を明確化していくと、適しているバイクが見極めやすくなります。
ここでは、4つのポイントに沿って解説します。
バイクに乗る決断をしたきっかけ
自身がバイクに乗りたいと思ったきっかけを思い返してみましょう。「長距離のツーリングがしてみたい」「通勤・通学の短縮に利用したい」など、さまざまな目的があると思います。
使用目的に適したバイクのジャンル
使用する目的が明確になってくると、適したバイクのジャンルも自ずと絞り込めるでしょう。長距離のツーリングにはツアラー、通勤・通学の利用にはスクーターなど、選ぶべきモデルが明確になります。
バイクの購入手段
バイクを新車か中古で購入するのかによって、購入手段やお店選びも決まってくるでしょう。あまり知識がない状態で中古を購入すると、万が一異変があった時に対応できない可能性が高いです。
バイクのサポートサービスの有無
初めてのバイクショップでは、万が一のリスクも考慮して、補償サービスを設けているお店を選ぶのが無難でしょう。自身に適したバイクショップを見つけ出すのも醍醐味の1つと考えることもできますが、初めてのバイク選びには懸念されます。
まとめ
今回はバイクの種類を、特徴やタイプ別にご紹介しました。バイクに乗るきっかけや使用目的が明確になれば、さまざまな種類から自身の求める車種を選定できます。
初めて購入を検討される方は、メンテナンスや維持費の面も考慮した上で、最適なバイクを見極めましょう。