車の免許の費用
運転免許取得にかかる費用は、取得方法によって異なります。教習所に通って運転免許を取得する場合、おおよそ30〜40万円(現在保有している運転免許なしの場合)が相場です。なお、普通自動二輪車の運転免許を保有している場合は学科教習が免除となり、運転免許なし(免許なし)の場合より教習費用が安くなる場合が多いです。
一方、免許センター(試験場)で直接試験を受ける場合は、手数料や車両使用料など必要最低限の費用のみの支出となるため、スムーズに運転免許を取得することができた場合、3万円程度で運転免許を取得することができます。ただし、試験を何度も受験することになった場合は、その都度車両使用料や手数料などを支払うことになるため、予想以上に費用がかかってしまうこともあります。
取得方法によって運転免許取得にかかる費用は異なるため、どちらの方法で免許を取得するのがよいのか悩む方もいるのではないでしょうか。ここからは、取得方法の違いによる特徴や費用がかかる理由などについて解説します。
車の免許の費用|取得方法で変わる
運転免許を取得する主な方法は、教習所(指定自動車教習所)に通う方法と免許センターで受験する方法の2パターンです。中には、届出自動車学校に通うというパターンもありますが、届出自動車学校に通っている場合の試験は免許センターでの受験となります。そのため、ここでは、免許センターでの受験の一部として紹介します。
教習所(指定自動車教習所)に通う
一般的な運転免許取得方法として知られるのが、教習所(指定自動車教習所)に通う方法です。
教習所に通うメリットは、卒業証明書の発行を受けられることです。卒業証明書の発行を受けて、免許センターで運転免許取得の手続きをすると、試験の一部が免除されます。また、免許センター(一発試験)で試験に合格した際に教習所で受講する取得時講習等を別途受ける必要がないというのも教習所ならではの特徴といえるでしょう。
免許センターでの技能試験免除や取得時講習の免除などを受けられる教習所の教習料金は、技能教習や学科教習の費用に加え、車両や機材の費用などがかかるだけでなく、資格を有する教習指導員に教習を受けられることから、免許センターで運転免許を取得する場合よりも費用が高くなります。
そのため、教習所で運転免許を取得すると、30〜40万円近くかかるのです。単に30〜40万円と聞くと高額に感じるかもしれませんが、さまざまな設備や環境を整えていることから、30〜40万円程度かかるのは妥当と言えるでしょう。
免許センターで直接受験する一発試験
免許センター(試験場)で直接試験を受ける「一発試験」では、教習の課程を履修する必要がないため、費用を抑えられることが特徴です。
免許センターで試験を受験する場合は、仮免許に係る試験(技能・学科)、免許試験(いわゆる本免の技能試験および学科試験)、技能試験で使用する車両使用料、免許交付手数料などの費用がかかります。これらをの費用を合計すると約3万円です。そのため、教習所に通うより安い費用で免許を取得することができます。
ただし、届出自動車学校で路上練習をした場合は別途練習料金が発生します。届出自動車学校の料金は教習所によってさまざまですが、仮免保有のプランの場合10万円以上かかることが多いようです。そのため、免許センターでの試験に加え、届出自動車学校で練習をした場合、約13万円程度で免許を取得することができることになります。
車の免許の費用|安くおさえるコツ
費用面だけを考えれば免許センターで直接試験を受けたり、届出自動車学校で仮免保有のプランで入校したりした方が安く運転免許を取得できます。
ただし、安全運転に関する知識や技能を資格を有する教習指導員から学べる指定自動車教習所の方が、免許取得後にも応用できる運転指導を丁寧に受けることができるといえるでしょう。運転免許を初めて取得する際には、費用をかけても指定自動車教習所で運転の練習や交通の知識を学んだ方がよいといえます。
では、指定自動車教習所で免許を取得する際にかかる費用を少しでも抑える方法はないのでしょうか。ここからは、指定自動車教習所の費用を抑えるコツを紹介します。
オートマチック(AT)限定免許にする
普通自動車の運転免許を取得するために教習所へ入校すると、AT限定と限定なし(MT免許)から選ぶことができます。乗りたい車がMT車の場合や仕事の都合などにより、MT車を運転できる免許でなければならない場合は、限定なし(MT免許)を取得することとなりますが、広く普及している普通自動車に乗りたいと考えているのであればAT限定で問題ないでしょう。
そのため、初めての運転免許としてAT限定普通免許を選択すると、限定なし(MT免許)よりも安く免許を取得することができます。
また、AT限定免許を取得したものの、MT車に乗れる免許が必要になったときは、限定解除をすることで限定なし(MT免許)にすることが可能です。
よって、初めての免許をAT限定で取得し、AT車で運転に慣れてから、限定解除をしてMT車も乗れる運転免許を取得し、MT車も乗るという方法で憧れの車に乗るという方もいます。
お得な教習コースを活用
指定自動車教習所では、複数のコースやプランが用意されている場合が多いです。そのため、自分のライフスタイルや生活サイクルに合うコースやプランを選ぶことが大切です。
コースやプランの中には、社会人特典や子育て中の方を対象とした割引などがあるため、これらを有効に活用すると定価よりも安い金額で免許を取得することができます。
さらに、卒業生割引や紹介割引などがある教習所もあるため、特典や割引を上手く利用するとお得に免許を取得することができます。
学生のうちに取る
運転免許は可能な限り学生のうちに取得しておくことをおすすめします。
学生であれば学割や特典が多く、お得に免許を取得できる可能性が高いです。また、社会人になると仕事の都合や時間の制限などにより、運転免許取得のために教習所に通うことが難しい場合があります。そのため、できる限り学生のうちに運転免許を取得しておいたほうがよいでしょう。
加えて、学生のうちに運転免許を取得しておけば、サークル仲間とドライブできたり、ツーリングできたりするため、より充実した楽しい学生生活を過ごすことができます。このような楽しみのためにも、学生のうちに運転免許を取得しておくとよいでしょう。
車の免許を取得するためには費用がかかる
運転免許の取得には費用がかかり、取得方法によって費用が異なります。
どの方法で取得する方がよいのかについては、それぞれの考え方次第ではありますが、事故や違反を起こさない安全な運転者になるために資格を有している教習指導員が運転の指導を行う指定自動車教習所がよいでしょう。
指定自動車教習所は、免許センターで試験を受けて免許取得する方法や届出自動車学校へ通う方法よりも費用がかかるものの、安全運転に関する知識や技術、安全運転の考え方などを徹底的に学ぶことができます。そのため、人生初の免許を取得するときは指定自動車教習所で運転免許を取得することをおすすめします。