目次
中型バイク免許について
中型バイク免許とは?
中型バイク免許は何歳から取得できる?受験資格は?
中型バイク免許を取得する年齢はどのくらい?男女比は?
中型バイク免許を取る際の注意点
中型バイク免許の取り方
埼玉の教習所でバイク免許取得するまでの流れ
まとめ
中型バイク免許について
軽やかに颯爽と駆け抜けるバイク。自動車とは違い、風を感じて走る姿は格好良くて憧れますよね。
中型バイクは大型バイクに比べて車体も軽く、初心者や女性でも扱いやすいサイズです。世界的にも人気が高く、メーカーや市販店での取り扱いモデルも豊富です。中古バイクも多く出回っているので、「費用は抑えたいけれど、自分の好きなデザインのバイクに乗りたい」という方にも人気です。
そんな魅力あふれる中型バイクに乗るために必要なのが「中型バイク免許」とも呼ばれる「普通自動二輪車免許」。今回は「普通自動二輪車免許」を取得するための資格や年齢、方法について詳しく解説します。
中型バイク免許とは?
実は、「中型バイク免許」という名前の免許は存在しません。それにあたる免許の正式名称は「普通自動二輪車免許」と言います。排気量が250~400ccのバイクを中型バイクと呼ぶため、その排気量のバイクを運転するための資格「普通自動二輪車免許」のことを「中免」「中型バイク免許」などと呼ぶようになりました。
【中型バイク免許の種類】
中型バイクを運転するための資格には、「普通自動二輪車免許」の他に「AT限定普通自動二輪車免許」もあります。「AT限定」とは、車のAT限定免許と同じで「オートマチック限定免許」を意味します。クラッチ操作が必要なバイクには乗れませんが、それ以外の条件や受験資格はどちらも変わりません。
AT限定免許のメリットは、資格取得にかかる費用や技能教習にかかる日数を減らすことができる点です。一方で普通自動二輪車免許なら、レーサータイプやオフロードタイプなど選択できるバイクの種類が各段に広がります。それぞれにメリットがあるので、乗りたい車種や予算にあわせて選ぶといいでしょう。
中型バイク免許は何歳から取得できる?受験資格は?
・年齢
中型バイク免許は、高校1年生にあたる16歳から取得することができます。ただし、未成年の場合は教習所に入る際に保護者の同意が必要です。
・視力
視力は、両眼で0.7以上、片眼でそれぞれ0.3以上の視力が必要です。片眼の視力が0.3以下(または見えない)でも、もう片方の視力が0.7以上で左右の視野が150度以上あれば資格の取得は可能です。もちろん視力が足りない場合は、眼鏡やコンタクトなどを使っても問題ありません。ただし免許証に「眼鏡等」と記載され、実際に運転する際には必ず装着が義務付けられます。
・色別
信号の色である「赤・青・黄色」の識別ができることが必要です。
・聴力
日常会話に問題がない程度の聴力が必要です。両耳で10mの距離から90デシベルの警音器の音が聴きとれれば大丈夫です。この際、補聴器の利用も可能です。ただし、眼鏡と同じように実際に運転する際には、必ず装着が義務付けられます。
中型バイク免許を取得する年齢はどのくらい?男女比は?
中型バイク免許を取得する年齢や男女比は、地域によって異なる傾向があります。埼玉県にあるファインモータースクールでバイク教習を受講する年齢層を参考にすると、もっとも多いのが20代、次いで40代となっています。
また、男女別の取得率は、地域や教習所によって異なりますが、ファインモータースクールの場合、男性が8割、女性が2割となっています。圧倒的に男性の取得が多いものの、女性も一定の割合で免許を取得しているようです。
これは、令和以降の中型バイク免許保有者の男女数を見てみると分かります。
中型バイク免許保有者数の年別推移 | |||
令和元年 | 令和2年 | 令和3年 | |
男性 | 99,098 | 96,319 | 94,086 |
女性 | 37,338 | 36,933 | 37,101 |
中型バイク免許は16歳から取得可能となっているため、18歳で取得する人が多いと思うかもしれません。しかし、普通自動車免許も18歳から取得できるので、18歳の場合は中型バイク免許よりも普通自動車免許を取得する人が多いようです。
中型バイク免許を取る際の注意点
中型バイク免許を取る際には、いくつか注意点があります。ここでは、中型バイク免許を取る際の注意点を分かりやすく解説していきます。
・年齢要件を確認する
まず、中型バイク免許を取得できる最低年齢を確認しましょう。原則として16歳から免許を取得できますが、高校生の場合、通っている学校の校則などで取得禁止となっていることもあるので、事前に確認しましょう。
・指定自動車教習所に入校する
中型バイクの免許は、教習所に通う、合宿に参加する、一発試験を受けるという3つの取得方法があります。これらの方法の中で、もっともベストなのが教習所に通うという方法です。教習所では、中型バイクの操作技術を学べるだけでなく、安全な運転方法の指導も受けられます。また、卒業検定も教習所で受けられるので、本免では技能試験が免除され効率よく免許取得を目指せます。
・通いやすい教習所を選ぶ
バイク教習を受ける場合は、通いやすい教習所を選ぶことが重要です。教習所によって、予約可能時間や技能教習・学科教習の時間が異なります。
予約がなかなか取れない、自分のスケジュールと教習時間が合わないなどの場合、通いづらく免許取得までに時間がかかってしまいます。
また、スムーズな免許取得を目指すには、教習指導員の実績も大事なので口コミなどもしっかりチェックして選びましょう。
・入校に必要な書類を確認する
教習所は、誰でも入校できるというわけではありません。必要な書類があり、提出できない場合は入校できないので注意しましょう。
提出する書類は教習所によって若干の違いはありますが、一般的には以下の書類が必要です。
個人の住民票 | 本籍地、もしくは国籍と在留期間の記載がある交付1年以内のもの(マイナンバーの記載がないもの) |
身分証明書 | 健康保険証やパスポート、住民基本台帳カード、運転免許証、外国人登録証明書、印鑑証明書、生徒手帳、社員証などが身分証明書として提出できます。 |
免許証 | 原付免許など異種免許を取得している場合は提出します。 |
同意書・念書 | 未成年の場合は、保護者の署名押印が必要です。 |
中型バイク免許の取得で大事なことは、安全運転のスキルをしっかりと身につけて、交通法規を守ることです。そのためには、経験豊富な教習指導員に技術指導をしてもらうのがベストなので、教習所に入校して運転技術や交通法規を学ぶことをおすすめします。
中型バイク免許の取り方
中型バイク免許と呼ばれる「普通自動二輪車免許」を取得する方法は2つあります。1つは教習所に入って技能・学科を学び、試験を受ける方法。もう1つは、一発試験で合格する方法です。
【教習所に入って試験を受ける方法】
自動二輪車免許を扱っている教習所に入ると、交通ルールなどを学ぶ「学科教習」と、運転技術を学ぶ「技能教習」の授業を受けることになります。ここは、本免許学科試験に合格するために必要なノウハウや知識・技術を教えてくれる専門学校のような場所です。
入校には2種類あり、「通学」と「合宿」から選ぶことができます。カリキュラムの組み方や混雑次第ですが、一般的に通学で半月ほど、合宿で10日ほどあれば免許取得ができます。すでに普通自動車免許を持っている場合は、学科試験もなく適性試験のみで交付の手続きとなります。
教習所での卒業検定に合格すると、いよいよ運転免許試験場に行って免許を取得するための本試験に進みます。この際、教習所を卒業していると実際に運転して技術をチェックする「技能試験」は免除されます。後は、学科試験に合格し、視力や聴力などに問題がなければ免許証が交付されます。
【一発試験で合格する方法】
教習所には通わず、いきなり運転免許試験場に行って本試験を受ける方法です。実はこちらの方法は、何らかの理由で免許を失効した方が再度取得する時に使われるのがほとんど。
常に新しく更新されている交通ルールや正しい運転技術を習得するためにも、初めて免許を取得する際は教習所に入校することをおすすめします。
埼玉の教習所でバイク免許取得するまでの流れ
埼玉の指定自動車教習所「ファインモータースクール」で、中型バイク免許を取得するまでの一般的な流れ(所持免許なしの場合)は、以下の通りです。
教習所に入校したら、最初に適性診断を受けます。その後、第一段階、第二段階と教習が進んでいきます。学科教習では交通法規や交通安全に関する基本的な知識を学び、技能教習ではバイクの操作技術を練習し、安全な運転スキルを習得します。
すべての教習を修了後、卒業検定を受けます。卒業検定では、バイクの基本操作、停止、加速、曲がり方、信号の従守などが採点され、合格すれば、晴れて卒業となり運転免許センターでの学科試験に進むことができます。
学科試験では、交通法規や交通安全に関する内容が出題され、90%以上の正解で合格となります。学科試験に合格すると、免許の交付となります。
運転免許センターでバイクの免許証を取得する際の手数料は、受験料1,750円、免許証交付料2,050円の合計3,800円です(2023年10月現在)。
まとめ
「中型バイク免許」「中免」などとも呼ばれ、400ccまでのバイクを運転できる「普通自動二輪車免許」。最近では、維持費の安さや駐車スペースの手軽さからも注目を集めています。なんと250ccのバイクなら車検も必要ないんですよ。もちろん高速を走ることもできますし、バイクの爽快感を楽しむには充分なスペック。
普通自動車免許と比べて資格取得年齢も16歳と若く短期間で手軽に受験できるので、迷っている方はぜひ中型バイク免許の取得も検討してみてください。