高校生になったらかっこよくバイクを乗りこなしたいと憧れを持つ若年層が多く見られます。バイク免許は特に10〜20代に人気が高く、普通自動車免許に先駆けて高校生のうちに取得したいと考えている方も少なくないようです。
本記事では、バイク免許は実際にいつから取得可能なのか詳しく解説していきます。取りたい免許によって少しずつ条件が異なるため、バイク免許の取得を考えている高校生はぜひチェックしてください。
バイク免許が取れる年齢は16歳
バイク免許は全部で7種類存在し、16歳から取得できる免許はそのうちの5種類です。免許の種類ごとに運転できる車種や道路などが異なります。
こちらでは、16歳から取得できる免許の概要についてご紹介します。
原動機付自転車免許
原動機付自転車は、通称「原付」や「原チャリ」とも呼ばれ、原付免許はバイクの中で1番手軽に取得できます。技能試験を受ける必要はなく、学科試験と適正試験、合格後の原付講習のみで、問題なければ即日免許が交付されます。
排気量が50cc以下と軽量で小回りが利くため、若者や主婦にも人気です。2人乗りや高速道路の走行はできませんが、日常生活の移動手段として使用する分には使い勝手の良いバイクでしょう。
小型限定普通自動二輪車免許、AT小型限定普通自動二輪車免許
小型限定普通自動二輪車免許は、排気量が125cc以下のバイクに乗ることができる免許です。デザイン性の高いバイクが多く、50km程度の走行は問題ないです。
免許取得から1年以上経過すると、一般道での2人乗り走行も可能になります。高速道路を走ることはできませんが、日常生活で利用する程度で2人乗りをする機会がある方には使い勝手は良いでしょう。税金や保険も安く設定されている場合も多いです。
AT小型限定普通自動二輪車免許も、同様の排気量のバイクに乗ることができる免許です。唯一異なる点は、クラッチ操作がないオートマチック限定なので、クラッチ操作が不得意な方はこちらのバイクがおすすめです。
普通自動二輪車免許、AT限定普通自動二輪車免許
普通自動二輪車免許は、排気量が400cc以下のバイクに乗ることができる免許です。自動車教習所で最も多く取得されている免許であり、オンロードからオフロード、レーサータイプなど幅広く運転することができます。
高速道路や2人乗りの走行も可能なので、本格的にバイクを楽しみたい方におすすめです。
AT限定普通自動二輪車免許は、クラッチ操作がないこと以外は同様の排気量のバイクに乗ることができる免許です。近年では、都心を中心にビッグスクーターなどAT限定免許でも運転できるバイクが流行しています。
バイク免許は高校生でも取れる?
バイク免許は年齢によって取得可能か決まっており、高校生でも取れる免許はあります。同級生でも誕生日の早い人は早いタイミングで取得できることになります。
免許の種類にもよりますが、比較的短い期間で取得できるメリットがあるため、春・夏・冬休みを利用する人も多いでしょう。また、合宿免許で集中して取得することもできます。
高校生が取得するにはいくつか条件があるため、こちらで詳しく解説します。
15歳から教習所に通うことは可能
高校に入学したほとんどの方は15歳だと思いますが、自動車教習所は15歳から通うことができます。教習所によっては16歳からのところもあるため、事前に確認が必要です。
最終の試験で16歳の誕生日を迎えている必要がある
バイク免許を取得できるのは16歳からなので、最終の試験を受ける時に16歳の誕生日を迎えている必要があります。取得したい免許の種類にもよりますが、ご自身の誕生日から逆算して概ね2〜3ヶ月前から教習所に通うのがおすすめです。受講のタイミングが早すぎてしまうと、最終試験までに期間が空いて運転感覚を忘れてしまう可能性があるからです。
大型自動二輪は18歳から取得可能
バイクの中でも大型自動二輪免許は18歳から取得できます。上記と同様に教習所には17歳から通うことができますが、最終試験時に18歳の誕生日を迎えていることが必要です。
1000ccを超える海外の大型バイクを運転することも可能ですが、運転の難易度は高いと言われています。教習所での免許取得が可能となったことで、取得の割合も高くなっているようです。
バイク免許取得は学校にバレる?
高校生が自動車教習所に入校する場合、基本的には学校側の許可を得た上で通うことになります。学校によっては許可が降りるまでに時間を要するところもありますが、誕生日が来たらすぐに免許を取得したいと考える人も多いようです。
実際は、教習所から学校へ情報を出すことはありませんが、校則に従って学校生活を送ることが優先されるため、親御さんとよく相談するようにしましょう。
バイク免許|年齢別で乗れるもの
バイク免許は計7種類あり、免許の種類や年齢によって運転できるバイクは異なります。バイクの種類を決める要素に「排気量」があります。排気量が大きいバイクはパワーがあるため、アクセルを操作する量が減って運転が楽になる傾向です。
車体が重いと安定するので高速道路を走行しやすく、遠出を検討される方は排気量の大きいバイクがおすすめです。近場を気軽に走行したい方は、排気量の小さいバイクでも事足りるため、目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
こちらでは、バイク免許の違いを大きく4つに分けて表でご紹介します。
原動機付 自転車免許 |
小型限定
普通自動二輪車免許 (AT限定含む) |
普通自動
二輪車免許 (AT限定含む) |
大型自動
二輪車免許 (AT限定含む) |
|
取得年齢 | 16歳〜 | 16歳〜 | 16歳〜 | 18歳〜 |
排気量 | 〜50cc | 〜125cc | 〜400cc | 制限なし |
法定速度 (一般道) |
30km/h | 60km/h | 60km/h | 60km/h |
高速道路 | × | × | ◯ | ◯ |
二人乗り※ | × | ◯ | ◯ | ◯ |
※二人乗りは、免許取得から1年以上経過していることが条件(一般道のみ)
まとめ
まとめ
今回はバイク免許が取得可能な年齢にスポットを当ててご紹介しました。
16歳以上が取得できるバイクの免許は5種類あります。ご自身の用途や趣味、維持費なども加味して検討してみましょう。
高校生がバイクの免許を取得する際に気をつけておきたい点もあります。誕生日が免許を取得できる基準になるため、高校に入学してすぐに取得できるとは限りません。
また、バイクはスピードが出る分、事故とも隣り合わせです。交通ルールをきちんと理解した上で、親御さんともよく話し合いましょう。
早い段階で免許を取得していれば、他の人よりも練習や実践できる時間が増えるため、就活や進学にも活かせるかもしれません。可能性を広げ、将来役立つきっかけにしてみましょう。